DHCテレビの放言BARリークス#60より。石平氏、矢板明夫氏がゲストの回から文字起こし。
高山正之 台湾をチャイナが取ったら、太平洋の出口を与えることになるから絶対アレ認めない。今、トランプがやっているのは「封じ込め」ですよ。日本と台湾を使って、中国を封じ込める。
石平 問題はね、習近平主席にしても共産党政権にしてもですよ、彼達が心の中で思っているのは必ずいずれかは台湾は併合したい。要するに中華帝国、共産党政権の存立にかかわる問題であって、要するにそれがやらなければ・・
高山 それね、その看板下げると思うよ。そんなこと言ってたらアメリカとね、ガチンコになっちゃうから。
石平 だから彼達も、時間稼ぎ、今彼達が使ってる手法はね、軍事的に併合するよりも経済的にどんどん台湾をね、大陸に取り入れて、いずれは台湾を中国大陸無しでは生きていけないという状況にしておくと、いずれか台湾が熟した柿のようにな、中国に転んで落ちてくるという・・
矢板明夫 僕が聞いたのは、習近平政権はずっと台湾をクリミア方式で解決しようとしていると。ずっとロシアから専門家を派遣して、ずっと研究しているわけですよ。中国人民解放軍が台湾海峡を越えて侵攻するっていうのは、あまりにもインパクトが大きすぎるし、やっても国際社会から大きな制裁を受けると。
クリミア方式っていうのは要するにハイブリッド戦争ですね。情報作戦だとかいろんな、混乱させるわけですね。中国に、今台湾のヤクザを全部***てるんですね(※聞き取れず)。台湾の三つのヤクザ組織があるんですけど、この親玉はみんな中国にいるんですよ。犯罪者じゃないですか。で、いろいろシノギが必要なんだけど、全部中国の福建省に入れて、そこで工場を持たせたりいろんなことをやってて、携帯電話で台湾の子分に指示を出していると。それが時々に台湾に送り返して、台湾でいろんな政治活動をやらせるわけですね。台湾のヤクザは資金源もすべて中国が牛耳ってるから、例えば最近日本人の八田與一さんの銅像が首が切られたっていう事件があったじゃないですか。日本人の昔の狛犬も壊された、あれは全部台湾のヤクザ、全部中国系なんですよ。だから、そういうのを中国が押さえていると。
もう一つ実は怖いのが、台湾の軍、情報機関、これみんな外省人なんですよ。蒋介石200万人の兵士持ってて、その子供と孫世代が今、みんな軍のトップになっているわけ。彼らはみな自分は台湾人じゃなく中国人と思っているわけですよ。だからその軍の辞めた人を中国に呼んできて再就職を斡旋したりといろんなことをやってて、その人間関係の力が後輩にも影響すると。だから中国が考えているのは、いろんなサイバーテロをやったり、ヤクザを使って台湾を大混乱させると。その時中国人民解放軍が秩序回復っていう名目で入って、クリミア方式でやろうとしているんですよ。
高山 蔡英文がなんとなしに煮え切らないのは軍部のクーデターが怖い。
矢板 台湾の独立派をね、明日台湾独立、宣言をした場合は人民解放軍が攻めてくるんじゃなくて、台湾の軍が「我々は中国人だ!」っていうのはやるかもしれないです。