台湾は単純な親日国ではない

2018年8月23日の虎ノ門ニュースより。コメンテーターは有本香と竹田恒泰。


竹田恒泰 なんかこういうニュース(※台湾にも慰安婦像が建ったというニュース)があるとね、台湾って親日国なのに何で?みたいに思う人いると思うんですけれども。台湾=親日国って僕は考えない方がいいと思うんですよ。

台湾は複雑な歴史を歩んできたので、本音と建前が乖離していたりするんですよね。今ね、外省人っていう話がありましたけれども、蒋介石がね、中国大陸からガバーっと皆この台湾に渡ってきて、それでもともと台湾にいた人をですね、もともと台湾にいた人を徹底的にいじめ倒したところから、台湾の戦後の歴史が始まったわけですけれども。

例えば、ものすごい強い反日とものすごい強い親日が同居してるっていう風に考えた方が正確かなと思ってまして。ですから圧倒的大多数の台湾の国民は日本大好きなんですけれども、ほんのごく一部の人が日本大嫌いで、ほんのごく一部のその日本大嫌いの人たちが、ものすごい権力を握っていたりするんですよ。

その権化が国民党だったわけですけれども。でもそれは政治権力だけじゃなくてメディアは完全にこの中国方面の人たちが牛耳ってるんですよね。ですから、台湾って親日国だなーと思って台湾の新聞を読むとしっぺ返しを食うというか。もう、あの、靖国のこととか、尖閣だって台湾のものだって言っているわけですけれども。靖国なんて日本人が見たら幻滅するような、ボロクソ書いてるわけですよ、新聞が。でも、読者は「あー、また言ってるな」っていう感じなんですよね。

だから学校教育とか教科書とかメディア関係は反日一色で、だからこの日本統治時代のことなんか日本統治っていう言い方はしないんですね。「日本が侵略していた」という言葉を普通に学校教育で使ってる、でも台湾の人たちは侵略されたとは思っていないわけですよ。だからその本音と建前、韓国もね、強烈な本音と建前があるんですけれども、だから台湾は政治とか表のメディアとかの世界はものすごい反日に塗りたくられているんだけれども、でも中身は強烈な親日という、こういうわかりにくいのがありまして。

今回この像が建てられた台南、南の方は親日傾向が強い。北の方は反日傾向が強いとか。あと世代によっても、今の五十代六十代ぐらいは反日傾向強いんですよね。七十代くらいまでは。八十以上になると日本語教育を受けた人たちですから親日傾向が強いと。で、今の若い世代の人たちは日本のアニメとかいろんな文化に傾倒する人が多いので、若い世代はまた親日が強かったりして、親日・反日・親日・反日、縦横ななめで縞々になっているというのが台湾の実情かなと思うんですよね。

中国からしたらいかに台湾を反日にさせるかっていうのが国策ですから。いかに台湾を取り込んで、日本とアメリカではなく、この中国に向かせるかっていうのが、これが国策なので、だから日本は(慰安婦像を)建てさせちゃいけないわけで、台湾がいかに中国に絡め取られないで、日本・アメリカとの関係をしっかりと保っていけるかいうのを、日本は相当先を読みながらですね、していかないといけないと思うんですよね。

なので早くアメリカと同じような、台湾旅行法ですか?そういうものを作るとか。私はもう日本と台湾は連邦を組むべきだと思っているんです。

有本 最終的にはそこまで行くべきだと思いますね。

竹田 まずは通貨の統合から始めまして。連邦、日本連邦。で日本と台湾が連邦構成国で、台湾は究極的に中国に呑み込まれるか、日本と連邦を組むか、この2つしか無いはずなんですよ。現状維持がずっと続けばいいんですけれども。

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