岩田温講演文字起こし(@主権回復記念日国民集会、20180428)

私、政治家ではなくて政治学者ですので話すのが下手なので大変申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

私が4月28日の重要性について考えることになったのは、こちらに写真がございます、井尻千男(いじりかずお)先生にですね、私が大学時代、大変熱心にご指導いただきまして、その時以来、4月28日の意義について考えてまいりました。

ただですね、主権回復記念日と、もちろん主権を回復した記念日であり、この名称そのものは全く正しいのでありますが、私が考えるのは、これは主権を回復した第一歩を歩んだ日であり、決してですね、この日にすべての主権が回復したわけではないということではないかと思います。

その一つの例が、沖縄がこの時点では返ってきていなかった。そしてもう一つはですね、みなさん考えていただきたいのは、今回拉致問題について考える時に我々日本国民は誰を頼るか?誰に対してお願いするか?これは残念ながら、日本の総理大臣にお願いするよりもアメリカのトランプ大統領にお願いしたほうが効果的じゃないか、本当に多くの人がそうやって思っている。果たしてこれで日本の主権が我が国に手に取り戻したといえるのか?私は大変疑問に思うわけであります。

では、そういう理由のトップにあるのは、なぜかといったら、これはやはり憲法の問題にいきつかなければならない。そして何かといえば、具体的に申し上げたならば憲法9条の問題に行き着くわけであります。

まず我が国の憲法9条の根本的な問題は、これを虚心坦懐に読んでみたならば、誰がどうみたって自衛隊だって持つことができない、そういう憲法になっているわけです。戦力を否定して交戦権を否定する。どうして戦力と自衛力というものを分けるのか?こんなの世界に類例のない考え方です。日本だけです。

よくですね。あの人はタカ派なのか、ハト派なのかという議論がありますけども現在の日本の防衛政策はどういう風にできているかといったらタカ派でもハト派でもないんです。サギ派はんです。

本当に、全くですね、論理的に考えてみたら成り立たないような考え方によって成り立つ、これはなんとかしてですね、日本の憲法というものを我々は変えていかなければならない。そのためには、具体的には、今あるように9条の第二項の削除というのがまったくもって正しいわけであります。しかしですね、この9条の第二項の削除がもし仮にできない、じゃあこのままに放置しておくかというならばですね、多くの憲法学者は、今、七割と言われていますけれども、七割近くの憲法学者は、今の自衛隊は違憲だと言っているんです。違憲の存在だと言っているんです。

私はこれはゆゆしき問題だと思っています。だけど国民の多くはですね、自衛隊に助けてほしい、何かあったら自衛隊に助けて欲しいと思っているわけです。私は学生に聞いたことがあります。100人以上いました。

自衛隊についてどう思うかという風に聞いて、憲法9条がこうあるから自衛隊はなくしたほうがいいかどうだと思うという風に聞いたらですね、一人を除いて全員がですね、自衛隊は有ったほうがいいと思う、と。まぁ、やっぱりそうなのかな、阪神大震災、それから東日本大震災を通じて自衛隊のありがたさについて多くの国民に伝わったんだろうと思います。じゃあ、残り一人。ちょっとね、心しましたね、「どう思うの?」って言ったら、「いや、先生、自衛隊じゃだめです。軍隊にしなきゃいけない!」。

多くの若者はですね、こういう風に思っている。今、この国で、我が国の中でですね、自衛隊なんてなくなればいいと思っている人はほとんどいないです。

でも憲法を一生懸命に虚心坦懐にですね、これを貫く、このことを立憲主義というんですけれども、立憲主義を守ろうとすると自衛隊を否定しなくちゃいけなくなる。どっちを守るのか?

立憲主義を守るのだったらば、憲法そのものを変えて憲法の中に自衛隊を位置づけるのが正しい立憲主義のあり方じゃないか。

この当たり前の議論を当たり前のように堂々とできない。これが我が国の最大の、主権というものを喪失してしまった意味ではないかと思います。

今、安倍政権いろんな問題があります。しかし戦後この中で最も憲法改正に力を入れているのが安倍政権であることは間違いなかろうと言う風に思います。

私は第一次安倍政権のときにもですね、安倍内閣の批判を書いたこともあります。個人的に安倍さんが好きかといわれたら別に好きでも嫌いでもありません。会ったこともありませんからわかりません。しかし、だけど、やっていることで見たならば、これは間違いなく正しい。だから私は支持しているんです。

なんとしても今の安倍内閣のもとで憲法改正することによってですね、今の主権というものがほとんど失われてしまったこの国を一歩でも二歩でも主権を回復するためにどうぞがんがってまいりましょう。以上よろしくおねがいします。

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