伊藤祐靖と長尾たかしが語る尖閣諸島上陸の思い出

平成29年(2017年)4月11日に行われた長尾たかし氏と伊藤祐靖氏のトークライブの文字起こしです。

※文字起こしは不正確である可能性があります。


長尾たかし さっき司会の方からね、お話がありましたようにね、尖閣諸島、三回ご一緒してるんですよね。それで一回目の時には、仲間が上陸をしてしまって、ね?それで私ちょうど議連の事務局長で、その時にですね、皆が上陸しているのを目の当たりにして、上からね、誰かが下りてきたんですよ。(会場笑い)いや、ほんとに。で、上から誰かが下りてきたんで、「誰か下りてきてます」って言ったら、そんなはずはないと。

その時は私は多分なんかの気のせいだろうと思っていたら、後でテレビの映像を見たら伊藤さんだったんですよね。何時頃、船出したんですか?

伊藤祐靖 船を出たのは4時ぴったりです。4時ぴったりに入水して、今思えばですね、正論の編集長をされてた上島(嘉郎)さんがいらっしゃって、私その時面識なかったんですけど、神島さんがいらっしゃったんです。甲板上に。

で、私はこっそりこそこそ服を着て、泳具を片足だけつけて船べりにこっそり座ったんです。そしたら上島さんと目があって、「何してるんですか?」って。で、もう一個ヒレを付けて、すっと海に向かって「明日の朝、8時過ぎには戻ってきますから、船長に私を置いて帰らないでって言っといてください」。そしたら一秒か二秒考えて、「どこへ行くんですか?」(会場爆笑)。(指を指して)「そこへ」って。「そこ?そこってどこですか?」「いや、島行ってきます」「え?」って、あまり喋ってもしょうがないから、すっと(海へ)入ってですね。

最初50メートルは潜水して行きましたよ。っていうのは周りに漁船がいっぱいいるもんですから。

長尾たかし どれくらいの距離あったんですか?島まで。

伊藤祐靖 400メートルです。で、周りに人がいるので見られたら大騒ぎになるじゃないですか。

長尾たかし でも真っ暗ですからね。

伊藤祐靖 真っ暗です。でも漁船自体がライト点けてるから。でも自分の目に近いから漁船から遠くは見えないんですけど。まぁ騒がれると面倒くさいので。最初50メートルは潜水して行って、独特の浮上の仕方があるんですけど、こう顔から上がって、ぐるっと360度見て、あぁもう絶対誰にも見えないなと思って、島に行ったわけですけど。

長尾たかし 島に上がってからは地形とかは頭に叩き込んで行ったんですか?崖の上にとてつもなくでかい国旗をですね、上からぶらさげたんですよね。

(写真引用元 https://ameblo.jp/yamatogusa/entry-12045970100.html)

伊藤祐靖 そうです。

長尾たかし あの時僕らも漁業活動終わった後は、ちょうど魚釣島の灯台の側にいたんで、で、帰る時に裏側周ったら、「あれ!?なんか日の丸があるぞ」と。

(会場笑い)

長尾たかし なぜだろうと思っていて、◯◯港(※聞き取れず)に戻ってきて、実はってことだったんです。あれ(国旗)、何メートルくらいあります?すごく高い断崖絶壁・・

伊藤祐靖 えーと、あの断崖絶壁上がったわけではなくて、こっち側から行って尾根を上がりましたけど。地形は単純ですので、魚釣島って。まぁ簡単ではありました。

長尾たかし (会場に向かって)簡単だよと。この話、他で多分あんまりしたことないでしょ?

伊藤祐靖 ないですね。

長尾たかし 多分あの時、海上保安庁もその日の丸のことを我々にその日一切触れなかったです。もしかして見て見ぬ振りをしたのかも。

伊藤祐靖 いや、そんなことはなくてですね。私を取り捕まえに来た海上保安官もいてね。「島行きましたか?」って言うから「行きましたよ」「何時頃行ったんですか?」「8時頃みんなと一緒に行ったんじゃなくて、昨日の夜、夜中の4時に行ったんですよ」って言ったら、「そんなはずないでしょ。我々は見てましたから」。

長尾たかし 見てた?

伊藤祐靖 見えるわけないだろと。

(会場笑い)

伊藤祐靖 いや、見えないでしょ。4時だから。「いや、我々はでもちゃんと監視してましたから」って。「4時に行ってどうしたの?一人で行ったんですか」「そうです」「で、島に行ってどうしたの?」「あの上に行って旗を上げてきました」「道も無いのにどうやって山を上ったんですか」。まぁ、ちょっとそこが私の子供なところなんですけど、ちょっとイライラして、「右足と左足を交互に出して」。

(会場爆笑)

伊藤祐靖 で、変なこといろいろごちゃごちゃ言ってきたんです。で、さらに私の子供なところで、「女学生じゃあるまいし、うるさいんだよ、お前」「旗が無いじゃないですか?」「旗は裏側に上げてるんだから見えないよ、ここからは。あんたも石垣島帰るんでしょ。帰る途中に見えるから見なさいよ」。で、その人はくっついてきたんです。石垣島に帰る時に、魚釣島の裏側を周って行くんですけど、取り調べも終わって、彼らは船が別だったんですね。ずーっと行って、石垣島帰ろうとして、私実は内心ドキドキしてたんですよ。本当にきれいに上がったかどうかの確信が無かったから。

長尾たかし 見た時どうでした?

伊藤祐靖 いや嬉しかったんですけど、ちっちぇーっと思って(笑)。これくらいある旗なんですけど、ただ魚釣島の大きさを考えれば、(指をつまんで)こんなんです。

↓続きは動画で御覧ください。

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