青山繁晴氏が語る2019年衆議院解散の有無と憲法改正と公明党の関係

2019年1月7日(月)の虎ノ門ニュースから文字起こしです。コメンテーターは青山繁晴氏です。

※文字起こしは不正確であることがあります。


(居島一平) 共同通信によりますと、安倍総理大臣は昨日放送のTV番組で、今月下旬に招集される予定の通常国会で与野党による憲法改正論議に期待を示しました。この中で安倍総理は憲法について、国の未来・理想を語るものと指摘し、日本をどの様な国にするかという骨太の議論が国会で求められる。各党が考え方を持ち寄るべきだと述べました。

(青山繁晴) はい。そこまででいいんですが、主権者の方々にここはきちんと丁寧に、総理はこう考えてるんであろうという事を、自由民主党の一議員としても説明する責任があると思うんですよね。まず年頭所感で安倍政権の本願中の本願、これが無かったら背骨が無い安倍政権でぐにゃぐにゃですよね。これはもちろん忘れたわけではなくて、理由があって触れないんですよね。それでテレビってこれNHKですけど、NHKの番組ではなぜ触れるのかと。まずそこですが、これは公明党との裏交渉の結果ですよね。

公明党は当然、自由民主党と違う政党なんで、当然ながら独自の主張をお持ちで、実は自公連立は当たり前になっているけれども、自由民主党の中でも、特に衆議院の、衆議院だけが代議士と呼ばれるんですけど、(略)、衆議院は小選挙区制です。したがって、公明党の支持者がお持ちの基礎票がとっても必要な自由民主党の議員が多くて、参議院でもそうですけども、特に衆議院では自公連立が当たり前になっているんですよ。

しかし本当は公明党の影響で憲法改正は遅れています。公明党は基本的に加憲っておっしゃってて、憲法改正に積極的なようで、本当は9条は触らないと。安倍総理が一昨年の5月3日に突如、9条そのままだとおっしゃったのも、後で僕が明かした通り、(略)、調べたら自由民主党の高村さんと公明党の北側さんが水面下で協議して、それから山口代表と安倍総理に話を上げて了承を得て、その上で安倍内閣総理大臣が9条はいじらないという事をおっしゃったわけですよね。

その上に付け加えるものは何かということで、安倍さんと僕で意見が違って、何と自由民主党は一旦、むしろ僕の考えを入れてくれた。安倍さんはおそらくそれが気に入らないから、憲法改正推進本部のトップを入れ替えたと。これも大問題発言ですよ。今の絶対苦情来ると思いますけど。

で、話を元に戻していくと、本年、西暦2019年というのはもう一回言いますが皇位継承という、日本の柱の中の柱の重大行事が、今までの総理はどこで起きるかわからなかったことが、事前にわかっているという重大問題。それから一歩間違うと24年間衆参ねじれてしまう参議院選挙。それから重大な国際会議。(略)

いろんな課題を来年に持ち越すか?来年は(略)オリンピックがあるわけです。オリンピック終わってから、秋冬で一生懸命やりましょうという話になかなかならない。まず景気の落ち込みを2025年の大阪万博をてこにして、建て直さなきゃいけない。本当は今年も来年も経済が一番重大な事態なんで、円高が恐らく始まっていくから。

で、それを考えるとですね、本当は総選挙、今年やるしかないんですよ。2021年まで持ち越すんですか?2017年の10月に総選挙が行われているんで、任期は4年ですから、4年いっぱいという事も法的には可能だけども、常識的に言うと、それまでに国民に信を問わなきゃいけない事は多々あるじゃないですか。そうでしょ?

そうするとどうせ今年しかないんですよ。それで参議院(選挙)を7月にやって、他の月に衆議院解散やるんですか?僕はいつも言っている通り、物事はすごく複雑で選択肢はいっぱい有って、どうなるか分かりませんと言っている評論家はそれで稼いでいるようなもので、違いますって。自ずから明らかな事があって、今回も本当は同日選挙やらない方が不思議なんですよ。

本当は決心覚悟はできていると思います。敢えて言うと官邸は。総理はとは言ってないですよ。これ個人の問題じゃないから。最終的には総理が解散権お持ちですけれども。

もし出来なかったとしたら、これ政治的に弱体化して解散も打てない内閣だということですよ。じゃあ無理無理オリンピックと重ねてやるんですか?オリンピックやった勢いで解散すんの?それ余計変でしょ?

「オリンピック終わりましたから衆議院解散です」(笑)。それこそ大義が立たないってやつですね。

↓続きは動画で御覧ください。

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