文化人放送局の【怒っていいとも】part17-② 新型ミサイルの危険性!Part1から文字起こしです。
※文字起こしは不正確であることがあります。
(前略)
(加藤清隆) 特に今度の(北朝鮮の)新型ミサイルの特異性と、それの韓国及び日本、あるいはアメリカも含めて結構ですが、これをどうやって追いかけているのかという現状をですね、是非とも説明してほしいなと思うんですけど・・
(山口敬之) 今回、5月4日から9回18発撃ってるんですが、まずミサイルそのものの特異性。これは大きな脅威なんですね。それから、そのミサイルがどこから北(朝鮮)に渡ったのか?これ、2つめ、非常に深刻な脅威です。
というのは、少なくとも最低2つの非常に新しいミサイルを撃ってるんですね。後ろに映ってますけど。
これはアメリカのATACMSという・・。これはアメリカの本体なんです。これは後で詳しく説明しますけど。もう一つ、ロシア製のイスカンデルというのがあって、少なくともこの2種類のミサイルを新たに獲得した可能性が高いんですね。
(加藤清隆) 北朝鮮がですか?
(山口敬之) はい。それぞれのミサイルが非常に新しくて、日本の安全保障にとっても、将来脅威になる可能性があるということと、ロシアはまだしもね、アメリカのミサイルが北に渡ったとすれば、誰が渡したのか?サイバー攻撃なのか、あるいはアメリカが渡すということはないでしょう・・、いや、わからないんですよ。黙認したという見方すらある。
あるいは韓国にはATACMSも、イスカンデルも両方あるんです。韓国の政府か、軍の中の北寄りの人から韓国ルートで漏洩したという可能性も、とりあえず検証する必要があるんですね。
ミサイル防衛については、このミサイル自体は韓国を狙っている射程の物です。ただ、ミサイル防衛のあり方をめぐっては、ミサイルの仕組み、それからミサイル防衛の仕組みを知れば、韓国がGSOMIAを破棄するという判断が、いかに狂気の沙汰かということも、テクニカルなところを見ていくとよくわかるという部分があるので、ご質問にお答えするかたちでね、ご説明できればと思います。
(加藤清隆) 新型ミサイルの特徴を・・
(山口敬之) これがね、普通の弾道ミサイルの飛び方なんですね。
弾道ミサイルってのはね、だいたいこのようになっているじゃないですか。(略)単純にこういう放物線を描いて飛ぶんです。ところが、7月25日に北朝鮮が撃った二発のミサイルは本来こう飛ぶべきところを、落ちないで最高点を過ぎてから、グライダーのように横に飛距離を伸ばしたんです。滑空と言います。400キロメートル時点にまず一発落ちてるんですけど、上に急上昇して真上からターゲットに襲いかかってるんですね。
で、北朝鮮がこの弾道のミサイルを手にしたのは多分初めてです。ミサイル防衛というのは、(略)PAC3とかSM3とかはここ(※普通の弾道ミサイルの軌道から予測される場所)を狙うんですね。そこに(ミサイルが)無いから、迎撃が極めて困難になるというのが一つなんです。
ということは、このミサイルの射程は大体、220から600なんです。今回撃った18発は。これ、日本に届くとしてもごく一部。日本をターゲットにしたというよりは、韓国側をターゲットにしたものなんですが、この弾道制御の技術を、例えばノドン。それから最近撃っている大きなミサイル、日本に届くものを弾道制御されたら、日米で開発したSM3、PAC3、あるいはその韓国に置いているTHHAD。こういうもの、全部無力化される。
無力化というのは要するに落とせない。ということはこの弾道制御については、日本の納税者はよく知って、これも落とせるようにするにはいくらかかるのか?そういう議論はしっかりしないと。だから大変なニュースなんです、これ。
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