空母より火薬取締法の改正を

奥山真司の地政学・リアリズム「アメリカ通信」の12月11日の動画から文字起こしです。

※文字起こしは不正確であることがあります。


※日本の空母保有に関して

(前略)

(奥山真司) で、この空母を持ちたいっていう日本の夢は、50年代くらいから既にあったという話は聞きますけど、僕はですね、これに関して反対なんですよ、やっぱり。反対というか、わざわざ空母化していいのかということにすごく違和感を感じていてですね、詳しい方もいらっしゃると思うので、しかもこれ僕最近気がついたんです。本当、ごく最近気づいたんですけど、なんか一部の自衛隊の方が(この番組を)見ているそうですね。

(和田憲治) 見るでしょう。

(奥山真司) え、そうですかね。僕の番組は自衛隊の人は見ないのかなと思っていたら、どうやら見ているらしいんですね。

(和田憲治) 本当は見て欲しいくせに。

(奥山真司) いやいやいやいや。

(和田憲治) もっと仕事欲しいと思ってるでしょ?

(奥山真司) いやいやいやいや(笑)。その話はおいておいてですね、僕は、見ている方もいらっしゃると思うんですけど、反対ですね。こんなことやってるよりはですよ、こういう事言うと海上自衛隊の中でも海でね、ロマンを求めている人たちいるんですよ、やっぱり空母再びって。連合艦隊の夢再びっていう、いると思うんですけど、僕がこれやるんだったら、今回少し防衛費増額してますけど、(略)、僕が注目したいというかやって貰いたいのはですね、火薬取締法なんですよ。火取法(かとりほう)と言われるものです。

(和田憲治) 火薬取締法ですね。

(奥山真司) 昭和25年に制定された古いものがあるんですけど、僕がもし本当に今、そういう立場にいるとしたらですよ、まずそこを変えてくれと。いずも空母化、それはもちろんいいと思いますよ。僕はその何かできる立場じゃないんですけど、弾薬とか、その誘導弾とか誘導ミサイルとか、そっちが先じゃねーのってのは常々思ってるんですよ。自衛隊の方々、トイレットペーパーが無いとか有名な話ですけど、制服?例えば、陸上自衛隊。今一応、戦闘服ってのありますけど。

(和田憲治) トイレットペーパーが無いのは有名なの?

(奥山真司) 結構有名な話です。その界隈では有名ですよ。トイレットペーパーは自分たちのポケットマネーで買わなきゃだめなんです。

(和田憲治) まじで?

(奥山真司) あれ、結構有名じゃないですか、話としては。(略)実弾演習ですよ、そうそう。そういう所です。弾薬とか、やってくださいよ、もうちょっと。これ多分ね、敵は知ってますよ。自衛隊、弾少ないっていう。ハードウェアいっぱいあるけど、で、じゃあ何で弾薬少ないのかって言ったら、もちろんその予算的な話もあるんですけど、貯蔵しておく所が無いんですよね。少ないんですよ。で、なんで少ないかって言うと、この昭和25年に制定されたクソ古い、本当、何ていうんですかね、火薬貯めておくところのアレが貯蔵庫が作れなくなっちゃってる。日本の弱点ってそういう足元の部分で・・

(和田憲治) 要するに火薬取締法で、保管できる火薬の量とかそういうのの縛りがめちゃくちゃ厳しくて、結局ね、自衛隊が軍じゃないから、一般の法律を適用させちゃってるということですね。

(奥山真司) そうですよね。

(和田憲治) 例えば、イージス艦と漁船がぶつかった時に、警察が入ってきて、やったでしょ。あれだって、本来、軍の船に対するものは警察を入れてる場合じゃないじゃない。その事故に関して。いろんな機密も出ちゃうし。あれ石破がね、点数稼ぎでね、見殺しにしたっていう。

(略)

(奥山真司) とにかく僕が言いたいのは、弾薬ですよ。弾薬とか一般の隊員の服とか、戦闘服もそうですけど、戦闘服なんて全然米軍のやつと比べもんにならないくらいちゃっちい奴ですからね。その辺のもっと足元のところを充実、僕は特に弾薬だと思っています。だって、多分尖閣か何かで一回ドンパチあるとするじゃないですか。

(和田憲治) 一日でカラになると。

(奥山真司) 下手すりゃそうですよ。僕が結構リアルだなと思ったのは、シン・ゴジラで10式が武蔵小杉でゴジラを迎え撃って、「弾なくなりました」っていうシーンあるじゃないですか。あれ結構深刻じゃないですか?

(和田憲治) 多分、現場の人間がぽろっと言って、それがそのままシナリオになったんだろうね。だと思うよ。

↓続きは動画で御覧ください。

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