小野寺まさる氏が虎ノ門ニュースでアイヌ問題の不公正さを指摘

2019年10月2日(水)の虎ノ門ニュースから文字起こしです。コメンテーターは上念司氏、大高未貴氏です。

※文字起こしは不正確であることがあります。


(前略)

(居島一平) 共同通信によりますと、政府は先月30日、アイヌ文化継承や観光振興のために新設した交付金を北海道と三重県の13の市町に、合計およそ6億6千万支給すると決定しました。5月施行のアイヌ施策推進法に基づく初めての交付です。札幌市のさっぽろ雪まつりでのアイヌ文化発信や、新ひだか町の伝統音楽音源のデジタル化などがこの対象となりました。

来年4月にオープンする白老町のアイヌ文化施設、民族共生象徴空間(愛称ウポポイ)関連では、ウポポイと登別温泉や新千歳空港などを結ぶ、登別市のバス運行事業に対し、支給されます。北海道以外で唯一選ばれた三重県松阪市は、北海道の名付け親とされる探検家の松浦武四郎の出身地だということです、と。

(大高未貴) この件で、私がずっとミキペディアでやってきたアイヌ特集で、取材をずっとサポートしていただいた元北海道道議の小野寺まさるさんに、電話で質問させていただくことになってまして。今朝、慌ててお願いしたら快諾していただけることになって・・。小野寺さんに色々お伺いしたいんですけれど、(略)今回のニュースなんですけど、色々お伺いしたいことがあるんですが、例えばこの三重県松阪市、北海道の名付け親とされる探検家の松浦さんのいきさつがありますよね。これ実際どんなものなんですか?

(小野寺まさる) 私そもそもアイヌの事業を全国展開する時に、アイヌが何人その地域にいるのかとか、相当問題になると思っていたので、どういう風に予算をつけるかなと注視をしていたのですが、まさかこう来るのかと今びっくりしているんですけれども、松浦武四郎が北海道の名付け親なので、そこにまずはお金をつけるという話で、アイヌ政策のお金をつけられたんですけれども、もともとこの松浦武四郎が、北海道の名付け親だということに関しても、いろいろ議論がありまして、実際には徳川斉昭公が江戸時代から既に北海道という名前を読んでおりまして、実際には北海道という名前は決まっていたという既成事実があったんですけれども、なぜか松浦武四郎が明治政府から名前を付けてくれと言われた時に、北海道の海の字を違う字に変えて、(※北加伊道という案だった)(略)そのカイという字は、アイヌ語でいうところのお互いの名前を呼び合う○○(聞き取れず)という音から来ているとのことで、結局はその案は却下されたんですけれども、なぜか松浦武四郎が命名者になってしまったということで、北海道という名前はアイヌの人たちの尊厳を表した言葉なんだというような、そういう作り話になってしまっていて、結局はそこから、アイヌのお金をそこに使うんだなとびっくりしているという感じなんですよね。

(大高未貴) ある意味、全国展開で予算をばらまかなきゃいけないという流れになっているんですけれども、それにこじつけの感も否めないんですがいかがですか?

(小野寺まさる) そうですね。最初はこういう風にこじつけないと、アイヌの人数もわからず、定義もなく、アバウトなことなので多分異論が出ると思ったので、こういう切り口からアイヌのお金を使い始めるということだと思いますね。(略)

(大高未貴) アイヌ舞踏で300万とか予算も出てるんですけど、アイヌ舞踏ってなんでこんなお金かかるんですか?

(小野寺まさる) 実際には一人で踊るわけではなくて、何十人で踊ると。実際に踊り手にもお金が相当支払われますし、アイヌ舞踏というものにお金が払われるのは、アイヌ文化を守るということに関して、お金が払われるということなので、この方たちはお墓の前で踊るお墓参りにもお金を貰っているということで、これから全国でアイヌの人たちがいろいろな場所で踊って、そのたびにお金を貰える仕組みになっているということです。

(大高未貴) 伝統文化舞踏にアイヌのにシフトしていけって、チュチェ思想の尾上さんの本にも書いてあったよ。

(小野寺まさる) そのとおりですね。

(上念司) ちなみに踊られるそのアイヌ舞踏は、ちゃんとしたアイヌ舞踏なんですか?それとも観光用に最近作ったやつなんですか?

(小野寺まさる) それがですね、昔の舞踏というものが動画にも載っているんですけれども、今のものと明らかに違ってですね。

(上念司) ですよね!

(小野寺まさる) そもそも揃って踊るということはあまりやっていなくてですね、各々が踊っていたものが今はもう観光用に全て、同じようにやっているというというのは、明らかに作られている・・

(上念司) 戦前、北海道観光がメジャーになった時に、割と作られたものが多いらしいんですよ。だからそういうのを広めちゃだめですよね?アイヌの誤解を広めちゃうことになるじゃないですか。

(小野寺まさる) 逆にアイヌに対する侮辱ですよね。

(上念司) 昔、確かフランキー堺さんでしたっけ?イヨマンテの歌、歌ってたの誰でしたっけ?財津一郎さんかな。映画とっちゃいましたよね?イヨマンテの夜の。あれもう完全に間違ったアイヌ文化を伝播してて、あんなの今やったらヘイトにも使われるような内容なんですけど、それに類するような踊りを全国で踊って、金貰うということですか?

(小野寺まさる) そのとおりですね。実際に一番危惧しているのは、東京オリンピックで踊りますから。

(上念司) それ本当にアイヌ文化を愚弄していますよね。

(小野寺まさる) そうです。1600人が踊るという話になっています。

(上念司) え~?ガースー大丈夫か?

(大高未貴) ある意味、新しい捏造舞踏といいますか、そういったものも含まれるんですよね。

(小野寺まさる) なので松坂で300万円だとしたら、東京オリンピックで何億使うかわかりませんね。踊りだけで。

(居島一平) はぁ~。

(大高未貴) どうしよう?

(小野寺まさる) それがアイヌ利権です。

(上念司) その踊りが全くアイヌの伝統的な踊りじゃないというところが、すげー問題なんですけど。

(小野寺まさる) 結局はそれが伝統的かどうかもよくわからないというところで、新しいものができているということなんですよね。証明しようもないということですね。

(大高未貴) それからまだちょっとお伺いしたいのは、レーザー彫刻機なども今回アイヌ文化のために購入しているというのをね、これどういうことなんですか?

(小野寺まさる) これ実際にはレーザー彫刻ということで、いろいろなことをレーザーで作れるというものだと思うんですけど、実際にレーザーを使って彫刻をしていたアイヌがいるわけではなく、昔から。

(大高未貴) そうですよね。

(小野寺まさる) そんなものをアイヌ文化として認めてそこに税金で措置をするんだとしたら、それこそおかしい話になると私は思っていてですね(略)。

(大高未貴) これがどんどん北海道とか文化財団に作品を買い上げさせて、無理やり、押し売りじゃないですけれども、そういった仕組みになるんですか?大量に作って・・。

(小野寺まさる) これですね、アイヌ民族の民芸品というのはほとんどなかなか売れないんです。ただ実際に何が行われているかというと、北海道とかでアイヌ民族の工芸展みたいなのをやって、コンテストみたいなのをやって、そこでグランプリとか準グランプリとか獲った物は役所で買い上げて展示をするということになっているので、その金額半端じゃないんですよね。

(上念司) ひどいなぁ・・

↓続きは動画で御覧ください。

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