大高未貴氏がドルクン・エイサ氏に聞く、ウイグル弾圧問題

2018年12月7日(金)の虎ノ門ニュースから文字起こしです。コメンテーターは上念司氏と大高未貴氏です。

※文字起こしは不正確であることがあります。


(居島一平) というわけで今回のミキペディアは世界ウイグル会議議長のドルクン・エイサ氏にウイグル人への弾圧の実態がいかなるものなのか、大高未貴さんが独占インタビューを行われたということなので、その模様を中心にお送りしましょう。まずはドルクン・エイサ氏のプロフィールからご紹介させていただきます。(略 下記画像参照)

というわけで、このドルクン・エイサ氏への独占インタビューを行われた大高さん、早速最初のテーマからお願いしたいと存じますが。

(大高未貴) はい。まずですね、このエイサさんについてなんですけども、20年近く国際指名手配をね、ICPO、国際刑事警察機構、インターポールがしてた方なんですね。

(居島一平) 犯罪者扱いで。

(大高未貴) 産経パリ支局長の三井さんという方が指摘してた内容なんですけれども、このエイサさんに関して、ICPOの孟総裁が、去年かな、国際指名手配解除して、ICPOの孟さんは中国で拘束されてますけども、そのことで習近平が激怒したんじゃないかという指摘もあると。

(上念司) 当然、この国際指名手配は不当なものですよね?

(大高未貴) そうですよ。ウイグルの人権弾圧のためにずっと戦ってきた方ですので。はい。別に国際指名手配されるアレでも何でもないはずなんですけど。むしろされてた方がおかしい。で、最初にウイグルの現状についてちょっと話しましたので見ていただければと思います。

<インタビュー>

(大高未貴) 今のウイグルの現状について教えていただけますか?

(ドルクン・エイサ) 1949年に中国が東トルキスタンを侵略して以来良くなったことはありません。習体制発足後の5年間は植民地にされて以来、最も悲劇的な状況といえるでしょう。中国は東トルキスタンでウイグル人の全ての権利に対して迫害を行ってきました。東トルキスタンを完全に中国化させるためにあらゆる手を使ってきました。

習政権発足後は民族浄化政策が一層ひどくなり、白昼堂々と行われるようになりました。今の東トルキスタンは青空の刑務所・監獄になっていると断言できます。なぜなら東トルキスタンの中の人が外の世界の人と連絡することができないのです。だから海外在住の99%のウイグル人は、2年以上家族・友達の消息がわからない状態。皆、両親・兄弟がどうなっているのか、死んでいるのかも分からない惨状が続いている。

2017年3月から中国が東トルキスタンで、再教育キャンプという名の強制収容所を建設した。これはナチスドイツの強制収容所と同じ、もしくはそれ以上にひどい政策です。

(大高未貴) 収容所の生活はどんな生活なんですか?

(ドルクン・エイサ) 彼らは肉体的な拷問に遭っていると同時に、精神的にも圧力や苦痛を受けています。多くの人々が強制収容所で殺されている証拠が私達の手元にあります。一部はいろんな肉体的な拷問に遭って、命を落としています。また精神的な虐待や苦痛に耐えられず、自殺した人などに関する情報を掴んでいます。

<インタビュー終わり>

(大高未貴) まぁ特にこの5年間ひどくなったという事をおっしゃっていて、やはり一番の原因が陳全国という、元チベットを弾圧していた人が、非常にある意味では弾圧のやり手で、習近平に抜擢されて、東トルキスタンに就任してから、もう強制収容所のようなものができていて、ただエイサさんが指摘された通り、中国が東トルキスタンに侵略してから、もうずっとその弾圧は続いていた。例えばですけれども、これは2012年、元ウイグル会議世界総裁のラビア・カーディルさんから聞いた話ですけれども、1949年から54年にかけて、人民解放軍は野蛮人を救うためにやってきたと言って、約25万人のウイグル人を虐殺したということをね、おっしゃってるんですね。64年から96年にかけては、この東トルキスタンの地域、砂漠で、地上核実験を中国が行い、46回も行って、何十万、何百万という人々が被害を受けているということです。

で、98年にお医者さんのアニマル・トフティさんという方が、この地域に入って、で、実際に私も見ましたけれども、映像でね、証言とか被害を被っている子どもたち、歩けない・・

(上念司) 放射線障害ですね。

(大高未貴) そうそうそう。そういった痛々しい映像とかずっと撮ったのを見せていただいたことがあるんですけれども。

(上念司) BBCが流しましたね。

(大高未貴) 一部ね。はい。そういった明白な証拠があるけれども、中国はそこに頬かむりをしたまま、ずっと続いてきたということです。で、なぜ国際社会が沈黙してきた、なんでですかね?

(上念司) 国際社会が沈黙してきたのはね、やっぱり力が無いと、メリットが無いと動いてくれないんですよ。今、やっとアメリカがチャイナをぶっ潰す口実に使えそうだなということで、ウイグル問題取り上げ始めたんですけど、結局そういうことですよね。力が無いってそういうことなんです。日本もだから、戦争が終わった直後というのは外国にいいようにやられてたんですけど、それは力が無かったからですよね。やっと経済の力をつけてここまで来たということで、大事ですよね。経済力、そして軍事力ね。

(大高未貴) そう。経済力と軍事力が両輪回ってこそ、外交における発言権なり、いろいろあるんですけれども、やはり日本のお花畑の綺麗事を言っている方々、このウイグルの現状を見てくださいと思いますけども、あともう一つはその中国の13億の市場に目がくらみ、内モンゴル、東トルキスタン、チベットに関して、この人権問題言うと、内政干渉として中国にはねのかれ、嫌がらせをされるということで、

(上念司) 商売させねえぞってね。

(大高未貴) はい。でも実際には13億の市場なんて幻想でしょ?

(上念司) まぁそうですね。

(大高未貴) 13億人、全員が中流階級で購買力があると言えば、違うわけで。

(上念司) 3億人の特権階級と9億人の奴隷で構成されている国ですからね。

↓続きは動画で御覧ください。

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