ベストセラー「日本国紀」の扱われ方を検証する

2018年11月20日(火)の虎ノ門ニュースから文字起こしです。コメンテーターは百田尚樹氏、ゲストは上島嘉郎氏でした。

※文字起こしは不正確である可能性があります。


火曜特集:「日本国紀」から見る言論封殺最前線

(前略)

某書店員が「日本国紀」が入荷したことについて批判的なツイートをしたことを紹介した後で)

百田尚樹 あのね、これはね、写真も載せてたんです。書店員が。名前は言いませんけど、ある全国チェーンの書店ですわ。場所も言うと特定されるので言いませんけど、写真も売り場に載せててね、全然本来置かれるような場所じゃないところに置かれてたんですが、これ発注してないのにということなんですが、これ恐らくね、全国チェーンなんで、チェーンが一括してね、注文受けて出版社に発注して、全国各地のチェーンにばらまいたと思うんですけども、(略)、でもね、一応まだこの本(※日本国紀)は棚に出されただけマシと見てるんです。僕はね。去年出した「今こそ韓国に謝ろう」、その前の年に出した「カエルの楽園」。これはですね、本屋によっては棚にも並ばなかったいう書店が結構あるんですよ。

これいくつも報告来てます。実際買いに行ったら無いと。で、書店員に聞いたら、「あれですか、ちょっと待ってください」言うて、奥から一冊持ってきたとかね。実際に出版社の営業マンが行って、(本が)無くて、倉庫にあったというケースもありましたね。(略)

でもね、僕はね、本来、ちゃうと思うんですよ。本を選ぶのは、読者であって、書店がね、本を検閲したらあかんと思うんですよね。

居島一平 相当このツイートには批判があったらしくてですね、現在は削除されているということなんですね。書店員の人がこれをやっちゃうのはね。えー、百田さんの御著作は書店から締め出しをね、御本人がただいまおっしゃられた通り、サイン会爆破予告などの脅迫によって言論弾圧された過去がございますが、そんな中、ツイッターで話題となったものがこちらです。中央大学生協。

中大生協

百田尚樹 これは敢えて名前出しましたけど、これは悪くないんでね。中央大学の生協がね、話題の新刊、本日入荷しました(略)、こういうツイッターをね、写真付きで載せた。その反響がすごいんですよ。

居島一平 それに対してどういうリアクションが起きたのか、どうぞ。ここはない?

百田尚樹 ないのか?何でないの?これ大事やのに。これに対して、もうその、中央大学ともあろうものが、こんなヘイト本生協で売ってもええのかと。これはひどいことやという、そのツイートが山のように寄せられたんですよ。

居島一平 ツイッター上で。

百田尚樹 はい。今すぐ撤去しろと。こんなもん最低やと。またそれを有名人の政治家とかあんなんが、それをリツイートしたりしてね。はい。おかしいでしょ、これ?

居島一平 うーん。ねぇ。そこでですね、当番組では東京六大学を中心にですね、各大学内の書店、日本国紀の取り扱い方というのをちょっと調べてみましたが、こちらをではご覧頂きましょうか。中央大学の生協に続いて、東京六大学でね。日本国紀がどう取り扱われているかといことなんですが。

東京六大学の日本国紀1

居島一平 明治大学和泉キャンパス。店頭に置かれておらず、すぐ予約が入り、売り切れる状態。

百田尚樹 これは売り切れてたいうことですね。

居島一平 立教大学の池袋キャンパスでは書店入ってすぐの平台の端に2冊平積みと。

百田尚樹 これも微妙ですね。売れたかもしれませんね。

居島一平 法政大学市ヶ谷キャンパスでは、憲法や経済の本の並びに平積みで一冊と。

百田尚樹 これもわかりませんね。売れたかもしれませんね。なんとも言えませんね。

上島嘉郎 常識的に考えるとね、平積みは売れてるから平積みなんですよ。売れない方が冊数も少ないから、棚差しになるので。平積みにしてあるってことは、売れたんじゃないかなという風に思いますが。

居島一平 ちなみにですね、ここで法政大学の生協の書店員の方と当番組のスタッフのやりとりというのがね、あるそうなんですが、ご紹介しますね。原稿読みます。

スタッフ:結構人気なやつですか?

店員さん:予約が一点あったのとそれ以外に一冊入れといたんですけど、ここではあんまり・・

スタッフ:あ、そうなんですね。なんか百田さんって賛否ある人じゃないですか?

店員さん:そうですね、はい。

スタッフ:ここの書店に置くなとか?

店員さん:一応言われてはいないですけど、言われるかもなーっていう。

スタッフ:ああ、そう言うかもなっていう懸念はあるんですか?

店員さん:なにぶん、先生とかの個人のあれ次第なんですけど。

スタッフ:先生にそういう方とかいたりするんですか?

店員さん:なかには。

スタッフ:へ~。

店員さん:そういう事例が過去にはあったので、誰々がとかそういう話ではなくて。

スタッフ:過去どんなことがあったんですか?

店員さん:なんか、こんな本を置かない方がいいんじゃないの、みたいな。

スタッフ:え?

店員さん:百田さんではないんですけど、その全然別の昔の話なんですけど。

といったやりとりということなんですけどね。

百田尚樹 微妙な扱いいうことですね。確かね、東大生協にも置かれて、これもね、東大生協が置いたいうことで、ツイッター上で「東大の生協、東大ともあろうものがこんなもの置きやがって」っていう、そういうツイートは結構ありましたね。

居島一平 ではその六大学、残りの三ついってみましょうか。

居島一平 東京大学本郷キャンパスでは新刊コーナーの棚に二冊と。早稲田大学、早稲田のキャンパスでは、書店に入って中央の新刊のコーナーに一冊。そして慶応大学三田キャンパスでは、書店に入ってすぐ左の新刊コーナーに三冊。

百田尚樹 大概みな一冊か二冊ですね(苦笑)。

居島一平 でも慶応は一番多いですね。

百田尚樹 そうね、三冊あるからね。

居島一平 こう見てきてですね、もう一つやっぱり気になる大学がございますが。さきほどね、言論封殺という言葉で言えば、やっぱり反射的に思い出されるのはあちらのキャンパスですよね。百田さんの講演会が中止になった、昨年、一橋大学にもうかがってきました。その結果がこちらです。どうぞ。

居島一平 置いてなかった。やはりと言ってよろしいんですかね?この場合は。

百田尚樹 やっぱりねぇ。置いてないんですねぇ。

居島一平 一橋大学の国立キャンパスの生協には取扱なしということでね、ちなみに百田さんの講演会中止の原因とも言われております、反レイシズム情報センター、略称がaricと書いて、アリックでしたかね、その代表の・・

百田尚樹 これが僕の一橋の講演を潰した団体ですね。

居島一平 その代表の一橋大学大学院生のリャンヨンソン氏はこのようにツイッターでつぶやかれているそうです。どうぞ。

アリックのツイート

居島一平 「大学で百田尚樹の本を売るということがどれほどマズいことなのか。キチンとわかっていない人が多すぎる。これはドイツの大学の書店でホロコースト否定論者のデイビット・アービングの歴史否定本が売られているようなものです。しかも大々的に買って買ってと宣伝する、という。犯罪ですね。」

百田尚樹 ひどいねー。あのね、有本香さんがおっしゃってましたけど、有本香さんこの本の編集をしていただいたんですけどね、有本香さんは、この日本国紀はいわゆる歴史戦の狼煙であるという風に言ってましたね。今までその日本の歴史は、冒頭で上島さんがおっしゃったように、本当に捻じ曲げられてきて、歪められてきて無茶苦茶にされてきたんですね。これに対して、なんというか、反旗をひるがえすというかね、一種の歴史戦の、戦いの最初であるということで、だから当然ながら、それまでの日本の歴史教育を頑然と守っている、つまり、まぁ、はっきり言えば自虐史観ですよ。あるいは戦後のウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムによる徹底した、このアメリカ史観ですね。これによる日本の歴史をしっかり守っている、そういう団体、あるいはその中国・韓国、今の日本の歴史教育は中国・韓国にものすごいおもねったような歴史教科書なんですね。で、そういうものに対する、それを守ろうとする者たちのですね、攻撃がすごいですわ。

居島一平 で、この一橋大学の生協の店員さんにもですね、日本国紀の取り扱いについてスタッフが直接やりとりがあったということなんで、これを例によってまた原稿で読ませていただきますが、

スタッフ:百田尚樹さんの日本国紀って本ありますか?

店員さん:今在庫ないんですけれども、お取り寄せにはなれます。

スタッフ:売り切れちゃってるってことですか?

店員さん:いや、入荷自体がないので。

スタッフ:人気の本だから平積みとかになってると思ったんですが。

店員さん:そうですね、朝もお問い合わせいただいたんですけど。

スタッフ:去年の学祭の時とか中止になったりしたじゃないですか?

店員さん:はい。

スタッフ:なんか、反対の人から・・・

店員さん:そういうのではないと思います。

スタッフ:そういうなんか反対の人から本置くなみたいなことは言われたりとかはしてないですか?

店員さん:ないですね。

スタッフ:単純に置いてないってだけ?

店員さん:そうですね。はい。お取り寄せいただく・・

スタッフ:なるほど、ありがとうございます。

百田尚樹 (笑)。もう置く気なしということですね。

居島一平 これだけ売れている本を置かないというのも不思議ですけど、店員さんはお取り寄せはできるということですね。

続きは動画でごらんください。↓

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