馬渕睦夫氏がコミンテルン謀略説を斬る

林原チャンネルの「ひとりがたり馬渕睦夫」#6 歪んだ歴史を正す!〜世界を視る目を養う方法〜から文字起こしです。

※文字起こしは不正確である可能性があります。


(前略)

最近、私、新聞広告とかあるいは書評欄で見るんですが、歴史の見直しって言いますかね、いろいろ著名な方も書いておられるんですが、特に第二次世界大戦がなぜ起こったかということについて、色んな説が出ております。で、これはひとまとめにして歴史修正主義という風に言われているんですが、今までの正統派歴史ってのは我々がいわば、学校の教科書で習った歴史観なんですけどね、そうじゃない歴史ですね。今まで我々が習った歴史ってのは「日本が悪かった」っていうことですから、日米戦争について見ればね、日本が、あるいは支那事変については日本が侵略したんだと、こういう歴史観ですね。「満州事変は日本の侵略の始まりだ」と、こういうね、歴史観。これが正統派歴史観と言われるものですね。

今、そうじゃないんだということが、まぁ以前にもありましたけれども、最近は非常に多くの方が「そういう正統派歴史観が誤りである」ということを主張されるようになりました。それ自身、世界の構造が変わってきたということだと思いますけれども、ところがこの歴史修正主義もよく吟味してみないと、本当の歴史っていいますかね、が見えなくなってしまう危険があるということで、今日は時間の制約もありますので、簡単に3つくらいの歴史修正主義のパターンというものをお話しして、次回以降それを詳しく解説することにしたいと思います。

最近よく言われていますのは、第二次世界大戦あるいは日米戦争も含めて、それらは全てって言いますかね、事実上全て「コミンテルンの陰謀だ」という説ですね、「コミンテルン謀略説」ってのは、最近広く言われるようになりました。で、その本もたくさん出てますね。「全ての元凶はスターリンである」と、こういう歴史観になるわけですけどね。名前はちょっと差し控えますが、しかし、この歴史観ってのはですね、はっきりいえば、50%も正しくは見ることが出来ないということですね。50%ってのは非常に甘い点数ですけど、50点もつけられない、本当は50点もつけられないんです。0点って言ったほうがいいんですけどね。それがなぜかというと、スターリンなりコミンテルン元凶説・謀略説というのは、本当の謀略をはかった人ですね、そのスターリンなりコミンテルンの背後にいた人を隠すことになる。

ですから、これはそういう意味では本当の歴史を知ろうと、歴史を極めようとする上ではむしろ障害になる危険があるんですね。もちろん、このコミンテルン謀略説とかスターリン謀略説を書かれた方は、真面目に書かれたんだと思いますし、意欲は私はおおいに買うんですが、しかし、ここで止まっていたんでは駄目なんですね。駄目だっていうか、ここで止まっていたんではまた違ったフェイクヒストリーになってしまう。ゆがんだ歴史になってしまう危険があるわけです。なぜかというと、全てはスターリンが悪かった、全てはコミンテルンが悪かったで終わってしまう。そうすると本当に第二次世界大戦は誰がどういう意図で引き起こしたかっていう事がわからなくなってしまうんですね。

ですから、このコミンテルン説というのは10%くらいしか評価できないという風に、ちょっと厳しい見方ですが言わざるを得ないと思います。なぜそうなのかってことは、少しずつこれからお話いたしますが、その結論を言えば、本当の黒幕ですね、つまりコミンテルンとかスターリンの背後にいた人たちを隠すための煙幕なんです、これはね。だから、書いた人がそれを意図して書いたとは、私は思いたくありませんし、もし本当にそういう意図を隠して書いたとしたら、これは工作員ですからね。

お書きになっている方はそれなりに有名な方が書いておられますけれども、私はそういう工作員のような方ではないと信じておりますが、問題はここで止まってはいけないということですね。むしろ害があるということを、今日はそこまでにしておきますが、強調しておきたいと思いますね。

↓↓続きは動画で御覧ください。

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