奥山真司の地政学・リアリズム「アメリカ通信」から、米中激突で焦る中国、日本の官僚にアプローチ「アメリカとの貿易交渉の仕方教えて!」の一部を文字起こし。
※文字起こしは不正確である可能性があります。
(前略)
和田憲治 今回ね、そんな中(※米中関係が悪化する中)、安倍さんは中国に行ってるわけですよ。経団連連れて。
奥山真司 行ってますね。
和田憲治 500社くらいの人間連れてね。
奥山真司 あーそうそうそう。経団連行ってますね。
和田憲治 これは皆さんはどう思いましたかと。安倍さんなら中国とでも大丈夫。習近平と七年ぶりかに会ったでしょ?「七年ぶりにこのタイミングで会う!?」って思った人もいると思うんですよね。だから、いや大丈夫と、「安倍さんなら火遊びできるよ」と。いいところだけ取るよと。いや、やばいよそれはと。皆さん、どうでしょう、どん。
どう考えても、「トランプと連絡取ってくれよ」ということは言われたんじゃないのと思うよね。安倍さんとトランプはツーツーですからね。
奥山真司 メルケルさんがそろそろやばいかもしれないじゃないですか。
和田憲治 メルケル終わるよね。
奥山真司 そうすると今のリーダーの中で最長・・
和田憲治 中国シンパもいなくなるわけですよ。メルケルは中国とのパイプがあったでしょう。だからヨーロッパも混沌としてくると思うんですよ。
奥山真司 今回、安倍さんどういう意味で(中国に)行ったのかというのはちょっとわかんないですね。逆に経済界にいろいろ言われたのかなぁ。
和田憲治 それで言うとね、今一番言われてるのは、日本の企業がやばいんだと。中国にいる企業を撤退させたいんだと。安倍さんはそのために行ったと。
奥山真司 撤退戦。
和田憲治 撤退させたいけど、中国で捕虜にされてて出てこれないようにされてるから・・
奥山真司 抜きにいくみたいな?
和田憲治 そう、その会社の財産はある程度諦めてもらいながらも、社員とかある程度のものを引き抜けて来るときの金にスワップを出したんだと。あれで諦めろと。
奥山真司 手切れ金?
和田憲治 手切れ金。ODAもやめるし、スワップも出すから中国にある500社とかね、投資している部分をある程度ちゃんと返してくれと言う風に、安倍さんならやってんじゃないのと。そうじゃないとこのタイミングで行って、意味わかんない。キンペーも、3兆円のスワップ、まぁいいかと。(略)でも、そもそも日本企業ってだいぶ前から、中国に工場出したら撤退できなくて、夜逃げもできない状態にされて、人も捕まるっていうか、従業員も捕まったりとか、本当に尻の毛まで抜かれるっていう・・
奥山真司 僕の知り合いにですね、中国からの撤退ビジネスやってる方います(笑)
和田憲治 でしょ。それくらいなのに、それがあるのになぜ外務省なんかは、そういうね、中国に進出しようとする企業に対して、そういう情報を出さなかったり、なぜ警告しなかったのかってのは、僕一番思うんだよね。それはなぜかっていったら、小沢一郎とかをはじめ、どんどん中国に進出して友好をやろうとしてきた政治家と官僚がいたから、こんな目にあったんじゃないのという、非常にこれ残念だし、結局国民の税金がね、ここに投入されて撤退劇をやらなきゃいけないっていう形になっちゃったわけですよ。
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