奥山真司氏「韓国は準破綻国家であると認識すれば色々わかる」

奥山真司の地政学・リアリズム「アメリカ通信」の1月15日の放送から文字起こしです。

※文字起こしは不正確であることがあります。


(前略)

(和田憲治) その話がこれですわ。レーダー照射事件。

(奥山真司) これやっぱ触れなきゃいけないですか。

(和田憲治) 奥山さんの結論として、韓国は国じゃないっていう・・

(奥山真司) 違います。違います。そこまで言ってない。そこまでは言ってないです。過激にいかないでください。僕が言いたい事はちょっと違うんです。国じゃないんじゃなくて、国家としての正しい機能を果たしてないって・・

(和田憲治) カメラがまわるとリベラル奥山になっちゃう(笑)。さっきまでの勢いを出してよ。

(奥山真司) 説明させてください。twitterで朝鮮日報の社説を見てたんですよ。流れてきたんで。日本語版の社説あるじゃないですか。それ見たんですけど、朝鮮日報は当然のごとく現ムンジェイン政権に対して批判的なのは僕は知ってますよ、もちろん。そういう言説が書かれてるんだろうと知った上での、そこに書かれている事実がいくつかあるわけじゃないですか。その事実を拾っていくと、やっぱりどうしてもそのムンジェイン政権、外交が破綻してるんですよね。

(和田憲治) してますね。どの国ともうまくいってない。

(奥山真司) 北朝鮮とはまぁ、うまくいってんのかな?北のみなんですよ。で、あとは全部、四方の国と全部駄目。

(和田憲治) アメリカとも駄目、日本とも駄目。

(奥山真司) アメリカとも駄目。

(和田憲治) 中国とは本来仲良くやりたかったんだけど駄目だというね。

(奥山真司) で、しかも今中国大使が、不在なんですよね。

(和田憲治) 韓国の北京にいなきゃいけない、韓国大使館にいなきゃいけない大使がいないって状態。

(奥山真司) その大使が秘書室かなにかの大統領の補佐か何かになっちゃって、引き抜かれて、こっち(北京に)いないんですよね。

(和田憲治) 要するにトランプ政権も、トランプ政権に入ると、最後、次の政権に行く時に「あ、お前、トランプ政権にいたの?採用できないよ、そんな奴」っていう事を言われるから、トランプ政権に就職するのを控えている官僚はいっぱいいると。

(奥山真司) いっぱいいます。

(和田憲治) ムンジェイン政権は、「あそこ行くと、下手したら殺されるしな」と。逮捕される可能性もあるし、下手したら殺されるな・・

(奥山真司) スキャンダル出てますもんね、しかも今、どこかに融通図ったとか・・

(和田憲治) いつものパターンじゃない?いつものパターンですよ。最後、大統領含め、家族とか政権の中枢の奴は結構やられる。

(奥山真司) まぁ、汚職事件ですね。

(和田憲治) だから大使になるやつも「行きたくない」と思ってるのかね。

(奥山真司) それは僕はそこまで調べてるわけじゃないんであれなんですけど、ただその社説の方から見てくると、外交ルートができてない。簡単に言うと、政権の、特に外交とかの運営が出来てないんですよ。これ僕、社説の中から見て、「あ、そうなんだろうな」と思ったのはまさにその通りだったんですけど、問題は、ここに書かれている文章、ちょっと見てください。「米国、中国、日本、ロシアの周辺4ヶ国」、もう大国じゃないですか、「周辺4カ国に対する外交は、今や全てが大混乱の状況にあるのだ」。トランプ政権以上のひどい状況。

(和田憲治) トランプの場合はまだ優秀な奴がまだ残ってますからね。

(奥山真司) いますよね。で、これ普通ならね、こういう状況見てて、しかも例のレーダー照射事件あるじゃないですか。ああいうのも含めて、対応のまずさっていうのが、やっぱり政権の中で、これ紫さんが言ってたんですけどガバナンスがなっとらんと。

(和田憲治) はい。だから結局外務省がどういう風に今回まとめていいかも分からない。河野大臣とね、やりとりしてるけれども何かちょっと空回りしてるね。軍の現場は当然暴走してて、海軍側も色んな事言ってる。ムンジェインも何言っていいかわかんないから、記者会見の時に白人に当てたんだけど、NHKが「はい」って言って「私が」って。「いやいや、あんたに当てたんじゃねーんだ」みたいに言ってたんだよね。だから日本にだけは質問させたくなかっったのに、別のやつに。

(奥山真司) NHKのやつが出ちゃったと。

(和田憲治) だから「あんたに指したわけじゃないんだ」ぐらいなことまで言うぐらい、見苦しい会見してたよね。

(奥山真司) もう、だからその一言で言えば、現状見て、朝鮮関係ウォッチャーの人たちもそうだと思うんですけど、もう今、破綻してるわけですよ。国家の動きができてない。これ聞いてて、後でまた同じ様な話出てくるんですけど、「準破綻国家である」という認識にすれば色々わかるわけです。

(和田憲治) たしかにね。

(奥山真司) 準破綻国家って何かと言うと、個人に例えちゃいけないですけど、個人に例えたとしたらですよ。例えば僕は正常な人間で、和田さんが狂っているというわけじゃないですけど、精神的に錯乱している状態だとしましょうか。僕が、「おい、お前のとこの子分がよ、やばいことやったから気をつけろって言っといてくれよ」って僕が言うじゃないですか。で、この人(錯乱している人)は「わかりました、やります。わかった、わかったよ」って言って、全く違うことやるっていう。そういう状況なんです。

(和田憲治) それで次の日に「そんなことあったっけ?」みたいな。

(奥山真司) そうそう。そういう状況ですよ。「お前悪いんだろ?」って言われちゃうという。

(和田憲治) 「え?そんなことあったっけ?お前が悪いんだろ」と。

(奥山真司) それそれそれ。

(和田憲治) 韓国じゃない(笑)。「そんなことあったっけ?お前が悪い」っていう。

(奥山真司) そんなことあったことも分かっていない。「は?俺今初めて聞いたよ」みたいな。

(和田憲治) じゃあ、戦後70年間ずっと錯乱状態じゃない?

↓続きは動画で御覧ください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする