高木けい氏が指摘する自衛隊の抱える問題

高木けい公式チャンネルの高木けいの国政News 第9回〜自衛隊について〜から文字起こしです。

※文字起こしは不正確である可能性があります。


(前略)

高木けい ということで今日は自衛隊についてお話させていただきますが、私の問題意識は何かというと、自衛隊って今何人いるか知ってます?

福田記子 人数ですか?なんか調べようと思ったこともなかったです。そういえば。

高木けい じゃあパネルをどうぞ。(略)自衛隊ってね、

自衛隊の定員数と現員数

高木けい 実は今定員が24万7000人くらいなんですよ。(略)で、今ね、24万7000人なんですけど、定員が。現員、現在の人数、要するに働いている人ね、自衛隊で。これがね、226,789人。

福田記子 じゃあ定員割れしているってことですよね。

高木けい 定員割れというか、充足率91.8%なんです。

福田記子 足りてない?

高木けい 足りてないっていうか、10%足りないし、さらに言うと、24万7000人でですね、22万6000人しかいないと。そもそも24万7000人で我が国が守れるのかっていう議論があるわけですよ。(略)自衛隊の任務は、元々は国防ってことなんですけど、これは基本中の基本なんですが、現在はですね、災害救助だとか色んなところで、その災害支援もそうですけど、国際協力もあるし、っていうんでどんどんどんどん任務は増えてるわけですよ。増えてるんだけど、24万7000人で本当に足りるのかっていう議論なんですよ。

私の問題意識が。そもそもね。それで、たとえば東日本大震災で自衛隊が救助活動やったり、被災地の被災者の支援やったりということで先般の北海道のね、胆振東部地震でも一生懸命やっていただいて、すごく住民の皆さんには感謝されてる。にもかかわらず、自衛隊酷使しているって私なんか思っちゃうんだけども、大丈夫なのかって思ってまして、ですから、今後ね、我が国の自衛隊どうすべきなのかというのは、政治家として非常に気にかかるところであります。

さらに言うと、パネルの裏面を見せてほしいと思いますが、これは自衛隊に関わる予算なんですけど、平成30年度の自衛隊の防衛関係費とも言われてますが、約4兆9000億円。

自衛隊予算

で、まぁ、陸上・海上・航空とそれぞれ3つのカテゴリーがありますが、そこが67%、36%、34%ということで使われてますよと。これは人件費ね。陸上自衛隊であれば、1兆8310億円のうちの67%が人件費。海上自衛隊の場合が1兆1433億円の36%が人件費。航空自衛隊の場合は1兆1663億円のうちの34%が人件費と。

人件費比率も含めて、予算も含めて「自衛隊これでいいの」という気持ちが、実はしてならない。それはどういうことかというと、憲法改正の問題ともこれはリンクをするのかもしれませんけども、もう少し自衛隊の皆さんに働きやすい環境だとか、そういうものを作るべきじゃないかなと思います。

特に「働き方改革」とかって言われている中でですね、災害の支援で派遣をされるなんてことになれば、すごく大変なわけですよ。でね、一人の人が24時間働けるわけじゃありませんから、お休みも必要だし、そういったことを考えていくと、恐らくこの人数では足りなくなってくる時代が早晩来るんではないかなと、私は実は思っています。

福田記子 私も知り合いが陸海空全部いますけれども、いざその災害が起こった時の、出動して帰ってこないっていうね・・

高木けい 帰れないですもんね。実際ね、家にはね。泊まりっきりというか行ったきりになっちゃって、任務が終われば帰ってくると。いうことですので、それでね、実は私はね、自衛隊の募集相談員という業務をやってます。募集相談員って何かというと、自衛隊の隊員を勧誘するってわけじゃないんだけど、自衛隊入りたいって人の相談に乗ったり、あるいは就職活動で、どうしたらいいのかなっていう方に対して、自衛隊っていう選択肢もありますよってことをご提示をしたりとか。そういう情報を自衛隊の募集相談事務所ってのが各地域にあるんですが、そこの事務所の人と話をしたりとか。というような業務をする、募集相談員という業務を十数年実はやってるんです。

それで先程の隊の人数がね、充足率91.8%ですよね、で、景気がよくなってくると自衛隊に入りたいって人は減るんですよ。実は。

福田記子 まぁ、民間に行きたいっていう事になるということですよね。

高木けい で、最近人手不足でしょ?で、さらに減ってるわけですよ。ですから、もう少しこれね、自衛隊のそもそもの定員がこれでいいのかという問題と同時に、今後の新しい隊員をどうやってね、自衛隊に入っていただくのか、自衛隊の職員として働いていただけるのかということを考えた時に、非常に困難性が伴うなという気持ちが率直にしてるんです。

↓続きは動画で御覧ください。

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