徹の部屋と思しき動画から文字起こしです。ゲストは有本香、百田尚樹、高部真人です。幻冬舎から出版され、ベストセラーになった百田尚樹著「日本国紀」についての本音トークです。
※文字起こしは正確でない可能性があります。
(前略)
見城徹 でね、話はいよいよクライマックスの12章、13章、終章に入っていくわけですけど、GHQがどれだけの洗脳教育を、洗脳制度を日本でやったか。これはね、つぶさにわかるんだよね。もう別にオーバーに書いてる訳でもなんでもなく、丹念に史実を書いてるんだけど、これはびっくりするね。
百田尚樹 はい。
CM
見城徹 GHQの占領政策がいかに日本人の誇りや魂をこなごなにしたか・・
百田尚樹 精神を木っ端微塵にしましたね。
見城徹 WGIP、これ何の略だっけ?
有本香 War Guilt Information Program。
見城徹 訳すと?
高部真人 戦争の罪を知らしめる政策。
百田尚樹 簡単にいうと、日本人におまえが悪かったと、おまえが悪いことをしたと。
有本香 贖罪意識を植え付けるためのプログラムですね。
見城徹 だから自虐思想を植え付けたわけですよね。
百田尚樹 まぁ、徹底してやりましたね。これが今日、ほとんどマスコミに語られてませんよね。もちろんその一部の保守論客なんかはもうウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムの、いかに悪辣だったかということ書いてますけど。ただこれを日本の歴史の中に、枠組みとして書いたというのは、これまであんまりなかったんじゃないですかね。
見城徹 そうですね、だからこういう日本通史の形の中で、それを書いたっていう、GHQがいかに悪辣なことをやったかっていうのは、もう人間と思ってないのと同じですよね?
百田尚樹 そうですね。
見城徹 それが痛切に胸に染み込んでくるんだよね。これを読んでると。
百田尚樹 今でもね、マスコミがこれを語らないのでね、ちょっと不思議なのはGHQは色んな政策をしたんですが、とにかく許せないなと思うのは、私が作家やからと思うんですが、焚書をやってるんですよ。
見城徹 焚書やってますね。
有本香 7000冊くらいね。
百田尚樹 7000冊のね、日本の愛国的な本とか日本の精神史・・
見城徹 支柱になるようなね。
百田尚樹 そういう本をですね、選び抜いて、選び抜いてそれをすべてことごとく燃やし尽くしてるんですね。その数7000点。これはね、私、昔から焚書っていうのは文化に対する最大の悪ですけど、これをかつてやったのが秦の始皇帝ですね。焚書坑儒。秦の始皇帝にとって非常によくない本を全部燃やしてしまった。あと儒学者を生き埋めにした。焚書坑儒。それから、歴史的に大きな焚書をやったのはナチスドイツです。ナチスもヒトラーも徹底して、自分たちに都合の悪い本を燃やし尽くしましたね。これに並ぶくらいのひどいことをやってるんです。で、これがね、今日、マスコミはこれを語りませんよね。
見城徹 だから結局、公職追放とかっていうことをやって、形だけは進歩的と言われる左翼系の人たちがかなりの実権を握っていくわけですよね。
百田尚樹 それともう一つは、GHQが焚書を7000冊したんですが、これはね、GHQの職員だけじゃ無理です。どう考えても。
見城徹 協力者がいたんですね、日本人の。
百田尚樹 彼らは日本語読めませんからね。
見城徹 どれを焼いていいかわからないからね。
百田尚樹 そう。そうするとものすごい数の日本人協力者がいたんですよ。「この本もだめです、この本もだめです、この本もだめです」。で、これに協力したのは、当時の東大の文学部だと言われています。
有本香 と言われてますね。あの、それでやっぱり検閲がすごかったんですよね。実はこれは戦前よりも、戦後のGHQの体制の中での検閲の方がひどかったと言われているんです。それに協力した日本人は最大二万人近くいたとも言われているんですよ。で、このことを全然みんな語らないんですけど、実は我々より前に、そのことだけ、もちろん日本の通史の中ではないですけれども、これを本に出したのは江藤淳さんですね。
百田尚樹 「閉ざされた言語空間」。
有本香 これ今文庫にもなっています。で、やっぱりそれなりに読み継がれているんですけれども、これ1989年の初版なんですよ。私90年代に一回この本読んだんですね。こんなことになってたのかというのは非常にびっくりしましたね。
百田尚樹 あともう一つはね、検閲に約2万人おったと言われております。東大文学部がいわゆる焚書に加担したと言われております。検閲と同じ頃にやったのが、教職員追放で、大学、例えば東大とか京大とかそういう大学からも、GHQにとって都合の悪い人物をどんどん追い出してます。さらにそこに、逆にGHQの覚えめでたい人物がどんどん入る。こういう人物たちが、検閲をやり焚書をやったんですね。これが、今ずーっとその流れで来ているわけです。ですから彼らは自分たちが旧悪であることを言えないわけです。つまりGHQを非難できない。つまり自分たちがそれに加担してるから。そういうのが今の大学の、いわゆるマスコミ、これがずーっと連綿と続いているわけです。
有本香 でもまぁ子孫じゃないですか。直接やった人はほとんど生きてないわけですよ。だからそれは過去としてきちんと振り返ってね・・
見城徹 それくらいの器量がなきゃ。
有本香 でしょ?なぜそれをしないのかと非常に不思議なんですよ。
百田尚樹 私ここでね、いろいろ実名を書いてます。テレビでは実名は敢えて避けますけれども、その当時GHQの公職追放、教職員追放がどれだけ厳しかったかっていうのをですね、当時生活保護もないわけです。職を失うとですね、一般企業にも就職できないんですね。公職追放されたのは最終的には20万人くらい公職追放されたんですが、そうすると彼らは百姓するとか、自分で商売するしか生きていく道無いんですね。だからものすごい皆恐れたんですよ。公職追放されたら、下手したら一家路頭に迷うと。で、その時にですね、多くの教職員たちが自分の首飛ぶの嫌やから、GHQにおもねってるんですよ。「GHQの言うとおりです」。敢えて名前言いませんけども、それまで日本国憲法というのはGHQが押し付け憲法だと、GHQに勝手に押し付けられた、日本人の憲法じゃないと言うてたような学者が、ある時、ころっと、「いやいや、素晴らしい憲法です」と。理屈を無理やり作るんですよ。こういう理屈です。
1945年に日本は革命が起こったんだと。それまで天皇主権だった国家が、国民主権という革命が起こった。そしてその日本国憲法というのは国民主権である国民が作った憲法だから、日本国憲法というのはGHQは関係ない。日本国の正統な憲法であるという、これ「八月革命説」と言うんですが、これを唱えた学者がいるんですね。ところが、この学説が今も東大の法学部ではこれが正しいという風に伝わっているわけです。だから司法試験を受ける法律家の卵たちも、皆それを学んでやっているわけです。
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