須田慎一郎氏が語る関西生コン16人逮捕

2019年2月8日(金)の虎ノ門ニュースから文字起こしです。コメンテーターは須田慎一郎氏、武田邦彦氏です。

※文字起こしは不正確であることがあります。


(前略)

(居島一平) 産経新聞の記事を一部割愛してお伝えします。準大手ゼネコンが滋賀県東近江市で進めていた倉庫建設工事を巡り、いわゆる関生支部の幹部らが提携する協同組合の加盟企業と供給契約を結ぶよう、ゼネコン側を脅したとされる事件で滋賀県警が恐喝未遂容疑で、同支部の組合員ら16人の逮捕状を請求したことが、4日、捜査関係者への取材でわかりました。16人は現場で嫌がらせ行為を行っていた実行部隊と見られております。

捜査関係者によりますと逮捕状が請求されたのは、いずれも別の威力業務妨害事件で起訴されている同支部執行委員の三人の被告のほか、同支部の組合員ら13人、合計で16人となります。被告らは平成29年3月から7月頃の間、同支部の他の幹部らと共謀し、ゼネコンが手がける建設現場で仮囲いが1センチほど境界を超えていると因縁をつけるなどの嫌がらせを繰り返した疑いが持たれています。

事件を巡っては、これまでに同支部執行委員長の武建一被告をはじめ、同支部や協同組合幹部ら9人が起訴され、2人が有罪判決を受けておりますと。えらい展開になってきましたね。

(須田慎一郎) これはですね、第一報として逮捕状請求して、逮捕状が執行されたということで、16人という人数が出てきたんですが、そのうち1人が今、入院治療中ということで実際に逮捕状が執行されたのは、つまり逮捕されたのは15人ということなんですよ。(略)このニュースが産経新聞と一部、その地元の京都新聞が報じているというね、で、他の大手紙がみんな無視をしている。そしてもう一つはですね、地元の関西のテレビは、関西テレビと毎日放送がとりあえずニュースを取り上げた、NHKはあいかわらず無視をして「寒くなりましたねぇ」というですね、最も我々にとって大事なニュースを優先的に報道していただける、ありがたい放送局だなぁと。そんな風に思いますね。

ということでほとんど世の中に無視されているので、気がついていない。その中でね、でも文句言わないよ、みんながこれ報道しちゃったら、この番組で俺の立場なくなっちゃうからさ(笑)。ね?(略)

ただ、こういう状況になるっていうのは、ある程度見えていたんですよ。びっくりしていません。どうしてかというと、そもそもこの事件というのは、繰り返しになってしまうんだけれども、滋賀県下のある清涼飲料水の工場建設にからむ問題で、その工事を請け負った、総合建設の工事を請け負ったのが、準大手ゼネコンのフジタという会社なんですね。

そしてその生コン、資材だとか原材料を購入し、フジタに供給していたのが藤田商事という子会社だったんだけれども、要するに「自分たちのところから生コンを買え」というところで、買う・買わないって協議をしてたら、こういった一件が起こった。

構造としては関西生コン系列の会社から、生コンメーカーから買えという事だったんだけれども、そうすると何が起こるのか、拒否すると何が起こるのかというと、本来だったらね、労働組合なんだから労働争議の形をとるのがしかるべきなんだけど、でもそれって労働争議でもなんでもないじゃない?「買う・買わない」っていうね。これはもう労働争議でもないですよということになってきた。

そしてもう一つはですね、なかなか買ってくれないもんだから、いちゃもんをつけるわけですよ。その専門の実行部隊、つまりこういった問題が起こるたびに出動していって、こういった嫌がらせ行為をするというような専門家がいたということなんです。それがこの16人なんですよ。関西地区においてはね。(略)

その連中を捕まえないことには、第二、第三のこういった問題が起こりかねない状況にありますよねと。加えてですね、裁判公判を進める過程においても、ただ単純に指示をしたというところだけを進めても、全体像が出てこないということで、実行部隊の方もきちんと罪を問いなさいということになってきたわけなんですね。

実をいうと、ここが大事なポイントなんだけれども、去年の10月の17日・18日の両日にわたって、京都府警、そして今回の中心になっている滋賀県警が、この関係先に対して家宅捜索を、つまり強制捜査を行ったんですね。この逮捕された16人が所属する組合、そして所属している会社に対して、これは京都・滋賀にまたがってるんだけども、ここに対して家宅捜索を行った。で、その家宅捜索先、あるいは何を狙っているのかというのは、家宅捜索を受ける側、強制捜査を受ける側は、ピンと来ますから。「あ!」これは言ってみれば、実行部隊に狙いを定めたなぁと。これは大変だという認識が去年の10月17・18日あたりから、ぐーっと来たわけなんですよ。

驚くべきことに、その辺りから、関西生コンサイドの防御策というのが、各種集会を開くなどして、強化されていく。その中で主張していた主張が、笑っちゃうことに、「こういったところまで手を伸ばしてくるということは、共謀罪の予行演習だ」と。

つまり指示指導した側だけではなくて、共謀したということで、共謀罪の予行演習として、こういった摘発・弾圧が行われているんだ。

(居島一平) 自分たちは生贄だと。

(須田慎一郎) そう。つまり上層部というか幹部だけではなくて、ただ単純にその指示を受けたとか、協議をした、連座したということで、一般の善良な組合員までこういうことになるんだと。そこにもっていくかと。

(居島一平) すごい論理ですね。

↓続きは動画を御覧ください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする