大高未貴氏が紹介する高木健一弁護士の活躍歴

2019年2月22日(金)の虎ノ門ニュースから文字起こしです。コメンテーターは大高未貴氏、武田邦彦氏です。

※文字起こしは不正確であることがあります。


(前略)

(居島一平) 「<中央日報>強制徴用判決 韓国が勝つ」というね、続いて深入り参りましょう。韓国中央日報の記事を一部割愛して、ほぼ原文のままお伝えします。

昨年12月末にくだされた韓国大法院の強制徴用判決で、韓日関係が最悪の状態です。日本・安倍政府は1965年韓日協定で韓国が請求権を放棄した以上、強制徴用の賠償はありえないと強弁しています。安倍政権は韓国大法院の判決が国際法を無視したもので、仲裁であっても国際司法裁判所ICJであっても、国際社会では受け入れられないだろうと確信しています。

しかし、韓国はもちろん、日本の法律家の間でも正反対の意見があります。日本は絶対に勝てないという主張で意見を出している代表的な法律家・高木健一弁護士と先月31日、ソウル、カンファムンのホテルでインタビューしました。

日本は負けると主張する理由は?という問いに対し、高木氏は何より日韓協定によって消えたのは、外交的保護権であり、個人の損害賠償請求権は残っているという事実を日本政府が認めた例があるためだとしています、という韓国の中央日報の記事ですね。

(大高未貴) 先生、どう思われますか?

(武田邦彦) 全然。ノーコメント。(略)

(大高未貴) この高木弁護士の「個人の損害賠償請求権は残っている」っていうことを、高木弁護士のみならず、今の朝鮮人戦時労働者・徴用工に関する裁判に関わってる日本人の弁護士も同様の主張をしてるんですけども、肝心な点に触れてないんですよね。

肝心な点というのは、確かにその個人請求権はあるんだろうけれども、日本は一括して日韓協定で韓国政府にお金を渡してるので、韓国政府が采配するということで、この肝心な点を言ってないので、個人請求は韓国政府にしてくれという事を言わずにこの話を、何か進めていて、で、高木健一弁護士っていうのは、ものすごい大活躍してらっしゃるんですね。戦後補償に関して。

ちょっと年表を作ってみたので、見ていただきたいんですけれども。

まず樺太裁判と慰安婦問題、朝鮮人戦時労働者と3つの案件が今、出てきているんですが、年代別に見ると非常にわかりやすくて樺太裁判が89年に終わっていますね。

で、その後、案件無くなったんで、2年後、91年に慰安婦ビックバンと言われるものが浮上して。まぁ、それ以前から報道はされてたんですけれども、この時に一番朝日新聞が熱心に拡大するんですよね。で、2015年に日韓合意で一応この問題、最終的・不可逆的に終わったら、2016年、翌年に三菱マテリアル、これは朝鮮じゃなく中国ですけれども、韓国の弁護士もここに色々とねぇ、院内集会とかも起きて、次は朝鮮だということを発言していて、まぁ、つるんでいるわけですよね。

でね、見事にこの戦後賠償というのが準備されてきたなということが、わかりやすく、この表を見ると理解していただけるかなと思うんです。

で、高木健一弁護士は最初のこの樺太裁判では、原告団事務局長。何をなさったのかというと、結局4万3000人の朝鮮人が樺太に置き去りにされたので、その人たちの韓国に帰る費用とか、補償しないといけないという裁判だったんですけど、本来これ日本政府の責任ではなくて、ソ連の責任になるんです。日本人は帰国できたけれども、労働者として朝鮮人を置いておきたかったソ連の施策だったので。

じゃあどうやって日本の戦後責任にするかというと、朝鮮人が樺太に強制連行されたという前提が無いと裁判自体が成り立たない。で、その証言をあの吉田清治という人間を使って、法廷に二回も引っ張り出して、樺太裁判なるものが展開されたという前歴があります。日本が約80億円拠出して、今もお金払ってますけれども、必要がないお金が出ているわけなんですね。

慰安婦問題も、最初に韓国に行って、「今、慰安婦の皆さん手を上げて日本に訴訟を起こせば、お金になりますよ」と言って・・

(居島一平) 原告募集ってすごい文字ですよね。

(大高未貴) ビラまいたのが高木さんと青柳敦子さんという大分在住の主婦の方ですけれども。最初の火付け役。

(居島一平) わざわざ(韓国に)行ってね。

(大高未貴) で、それに遺族会とかが反応したという事ですね。でね、高木さん静かになったなーと思ってたんですよ。この徴用工関係訴訟では。あまり弁護士としては出てなかった。そしたらやっぱりこういうね、今度韓国で会見したらしいですね。

(居島一平) スリープされていなかったというね。しかも1989年には韓国政府から国民勲章牡丹章というものを受賞されて、2019年。今年ですね。韓国の法曹記者協会が与える「今年の法曹人賞」に選ばれた。

(大高未貴) この賞の受賞に行って、その時にこういったコメントを発したそうなんですけれども。

(居島一平) 大変覚えめでたい方なんですね。

(大高未貴) 本当に。

(居島一平) ちなみに隣に映っているこの御本は?

(大高未貴) これ(新井佐和子著「サハリンの韓国人はなぜ帰れなかったのか」)は、新井佐和子さんという方が、非常にこの樺太の訴訟について詳しく、実際の樺太に残された韓国人の帰国運動に現場で携わっていた方なので、この本、本当に素晴らしいです。

これ読むと、旧社会党とか高木健一さんの活動とかの実態がよく見えてきます。

(居島一平) この本で?この本は必読の参考文献になりそうですね。

↓詳細は動画で御覧ください。

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