青山繁晴氏「入管法改正は単純労働者受け入れの大転換」

2018年11月12日(月)の虎ノ門ニュースから文字起こしです。コメンテーターは青山繁晴氏です。

※文字起こしは不正確である可能性があります。


(前略)

青山繁晴 (虎ノ門ニュース視聴者は)意識の高い方が多いんで、一定の中身はもうご存知だと思うんですよね。ただ、こういうニュース(※共同通信の入管法改正についてのニュース)ってね、これ一平ちゃんは本当に上手に読んでくれるんだけど、パッと聞いて、あるいはパッと読んで中身がわかんないでしょ?これ、敢えてね、もう一回読みますとね、「入管難民法の改正案などでは、一定の技能が必要な業務につく特定技能1号と、熟練業務が必要な技能につく特定技能の在留資格が新設される。」。わかります?わかんないよね?

法案読むともっとわかんないように書いてあるんですけど。

簡単にいうと、1号と言っているのは(略)、わかりやすく言うとですね、1号ってのは要は単純労働を受け入れるってことなんですよ。逆に言うとこれまでは、高度技能って言ってて、(略)大学の先生とかね、例えばケントさんのようにテレビ・ラジオで見事な解説をなさったりね。つまり大学の先生とか、弁護士とか、堅い職業だけじゃなくて、柔らかい文化にも貢献できる。でも誰でもできるわけじゃない。ね?そういう人たちを受け入れるってことになっていたわけですよ。なっているんですよ、今現在ね。

(略)

いずれにしてもたくさんの人がやっている仕事を、敢えて単純労働という言葉に置き換えるとすると、それを認めるとですね、日本の国民の仕事を奪ってでも、どんどん人が入ってきてしまうから、それはしないで、誰もが大学で教えられるわけじゃないから、大学で教えられる人とか、(略)、そういう人だと当然数が限られるから、日本は移民は受け入れないけれども、難民の認定もきちんとルールに則って、バーっと労働力を期待してドイツみたいに受け入れるということをしないというのが、今までの政策だったわけですよ。

それを全部ひっくり返すみたいな大転換の法案で、もう一回言いますが、(略)一定の技能というやつが、これまで単純労働と呼んできたやつを言い換えてるだけですよね。もう一回言いますと一号はたくさんの、はっきり言えば、働いてくれるならどんな人でも受け入れるという意味ですよ。で、二号っていうのは、これもっとわかんない事書いてあるけれども、(略)、これは要するに事実上の永住権なんですよ。

居島一平 そうですよね。

青山繁晴 永住権です。

居島一平 家族も呼び寄せることができるし。

青山繁晴 今の制度とごちゃまぜにして使うと、それも政府ははっきり説明していないんですよ。でも恐らくごちゃまぜにして使うと、技能実習という名目で今5年間、実際技能実習もやっているけれども、実質低賃金で使われる技能実習生が多くて、だからなんと7000人が行方がわからなくなったりしているわけですよね。その5年間と、新しいこの一号って言ってるやつね、つまり広く皆ができる仕事をあわせて10年間やって、随分こう、ある新聞には「現場監督の事をいうんだー」って一面トップで書いてたけど(※産経新聞のこと)、要するにわかんないから皆で「あーじゃない、こーじゃないか」って新聞に出ている状態でね。例えば現場監督ができるようになりましたと。建築現場でも現場監督できるようになりました。日本語も十年いる間に随分こなれてきました。

そういう人たちは、永住とは言ってないけれど、ずっと在留資格を更新できるから永住ってことなんですよ。もう一回言うと、これはいわゆる単純労働を受け入れるという大転換と、それから永住権を事実上認める、今までと違って広く認めるわけだから、移民につながるということは明々白々なわけです。

居島一平 そうですよね。

青山繁晴 それを色んな言葉で置き換えてるだけですよね。最低限言えることはね、僕が今言ったようなことを、まずはっきり言わないと。そうでしょ?

↓続きは動画で御覧ください。

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