中国が5Gを抑えることがなぜ危険か?

奥山真司の地政学・リアリズム「アメリカ通信」の米中冷戦の核心!5Gの覇権争い、中国が勝利すると起こり得る恐怖から文字起こしです。

※文字起こしは不正確であることがあります。


(和田憲治) 「なぜ中国の5Gが危険なのか?」。5Gの時代に今年の秋から突入すると言われてますけれども。

(奥山真司) 今年の秋ですか?

(和田憲治) 秋くらいから端末とかね、そういうのが5G対応になっていくという話もありまして。で、僕的に言えばなぜ5Gが危ないかって言ったら、ドワンゴがついていけないから危ないっていう・・。

(奥山真司) それだけ(笑)

(和田憲治) そういう話がありますけれども。中国が5Gを抑えることがなぜ危険かと。

(奥山真司) そうです。これはですね、FCC(※Federal Communications Commission)のチェアマン、(FCCは)アメリカのトップの機関なんですけど、通信とかの、まぁ総務省みたいなものです。この元総務省の長官という人が堂々と意見記事を書いていました。この人はオバマ政権で仕えた人、ちょっとトランプ政権も入っているんですけど、この方がトム・ウィーラーという方です。元FCCの長官なんですけど、すごいことを言っています。何を言っているかというと、この意見記事で言っているのはですね、(略)まずスマホが可能になったのは4Gじゃないですか。4Gっていつぐらいに可能になったんですか?

(和田憲治) (略)10年くらい前ですね。

(奥山真司) ここ10年ですよね。通信量が飛躍してスマホが可能になった、この4Gなんですけど、今度5G(略)、5世代目のものが出てくる、これはこの間我々の番組でも少し紹介しましたけど、一気に次世代はスピードが上がるわけですよ。そうすると、このFCCの長官が言っているのは、同時にサイバー侵入もさらに容易になるわけですよ。データのスピードが圧倒的に速くなる、今の10倍とか100倍と言われてますよね。

そうすると、彼が言っているのは、うまいな思ったのは、1台の自動運転の車があるじゃないですか。あれがいろいろコンピューター内でやりとりする情報量は、今の、我々がスマホでやっている情報量の3000人分だと。それぐらいの圧倒的な情報量をこれからデータとして扱わなきゃいけなくなるんだということです。ところが、こういう自動運転の車の中に、ちょっとの隙間でバグみたいなの入ってくると、ロシアや中国のおかげで車の事故って起こってくる時代が来る。

(和田憲治) 自動運転のね。

(奥山真司) 簡単になりますよね。

(和田憲治) NHKスペシャルでね、米中の衝突の放送がありましたけれども、それだと、これは日本にもうカーナビで中国のシステム入ってるんですよ、実は。

(奥山真司) うぉ~。

(和田憲治) カーナビっていうか、日本の交通情報ですよ、信号とかどこの通りにどれくらい車が走ってて、どういう信号の変化してて、どれくらい渋滞が起こっているかっていうデータが既に中国のサーバーに行ってるんですよ。中国の業者が入札してるのか知らないですけど、(略)これは安倍首相が乗った車とか大臣が乗った車とか全部多分、追尾できちゃうんですよ。

(奥山真司) できますね。

(和田憲治) それに入っちゃってるわけですから。中国の会社も。で、しかもそのデータが逐次ずっと中国側に取られてるわけですよ。だから非常に間抜けなことをね、日本はしてるんですよ。これはまぁ、まさに日本人が・・

(奥山真司) 日本はその情報が取られるってことにすごい鈍感ですよね?

(和田憲治) 馬鹿ですね。本当に馬鹿だと思います。また馬鹿って言っちゃった。他の単語ある?っていう。

(奥山真司) (略)でね、こういうロシアや中国のおかげで事故も起こせると。もしあれだったら、やる気になれば北朝鮮だって、この5Gになった瞬間に、誰かがどこかで手術をやっている、リモートコントロールでやっているのあるじゃないですか。あれもうまく失敗させることもできるわけなんですよ。

(和田憲治) そうです、だから日本の交通をずたずたにするとかね、そういった事もできるようになってる。

(奥山真司) 簡単ですね。要するにこのFCCの長官は、国家安全保障の問題だって言いたいわけですよ。

(和田憲治) そうですね。

(奥山真司) これ国家安全保障の問題ですよ、もう、確かに。

(和田憲治) 新幹線を暴走させるとかね、できちゃったら大変なテロを・・

(奥山真司) ところがですね、このFCCの元長官が言っているのはですね、テクノロジーロビー側がまだ実は警戒感持ってるって言うんですよ。「え?どういうこと」と思ったんですよ。ルトワックの説明だと、テクノロジーロビー側は反中国に動いているという認識を彼は示していたんですけど、まだ実はそうではなくてですね、トランプ政権では、まだある一定のテクノロジーロビー層の中に「国家が介入するな」って言う勢力があるんですよ。

(和田憲治) もしかして中国側に落ちてる人間なのか、純粋に「こういうものは国家が介入すると業界として伸びないよ」という風に・・

↓続きは動画で御覧ください。

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