山岡鉄秀氏が提唱する移民増加後の日本社会のコンセプト

TSJ(THE STANDARD JOURNAL)の移民受入にシフトした日本に必要なコンセプト=「ミックスコード社会」とはなにか?から文字起こしです。

※文字起こしは不正確であることがあります。


(和田憲治) 移民が増えるから、明確なルールが必要じゃないかと。今まで日本人って共通の、なにかふわーっとした空気を読んで「今、道路、信号赤だけど、渡らないほうがいいな」と思って渡らないっていうのあったんですよ。赤信号でも。空気読んでね。でも、いい時は赤でも渡ってるんですよ、日本人。それを許容している日本人同士のものがあったんですよ。

ところがアメリカ・ロサンゼルスとか行くと、罰金取るという。罰則までやるとかなり殺伐としてるんですけど、でも、そうじゃないとアメリカは色んな国の人が来たから、グレーゾーンを認めてたらややこしいんだろうなって思ったんですよ。

(山岡鉄秀) そうです。だから今日のコンセプトとして、日本みたいな社会というのはね、ハイコンテクスト・ソサエティという言葉があるんですよね。明確にルール化しなくても、お互いに阿吽の呼吸というか、「言わなくてもわかるじゃん」みたいな。大体こう出たら、こうなるじゃんみたいなものをお互いが共有して、やっていける社会ということですよね。だから、あんまり言葉にしたり、あるいは文章にしたり、ルールにしたり、明確化しなくても、あるいは可視化しなくても、やっていけるというそういう社会ですよね。それがハイコンテクスト・ソサエティ。

(和田憲治) でも今後、移民が来るから、いろんな背景を持った、アメリカと一緒ですよ、アメリカほどまではいかないですけど、極端な話、アメリカみたいにどんどんどんどん人が来てるんで、色んな価値観、色んな歴史的背景、色んな家族のあり方を持った人同士が来るから、はっきり主張するとか、はっきりしたルールが無いとやっぱりぐちゃぐちゃになってしまう。

(山岡鉄秀) そうです、そうです。そうなると必然的にね、今度はロウコンテクスト・ソサエティに移行していくわけですね。そうすると基本的に、僕も和田さんも紫さんも基本的には外人同士みたいな。だから言語も元々違ってね、三人がブロークンな英語でなんとかコミュニケートします、習慣も違う、文化・伝統も全部違うと。そうしたらもう明確なルールがなかったらどうにもなんないじゃん、と。お互いに暗黙の了解というのは使えないんだから、はっきりとしたルールを作ろうよという風になっていくわけですよ。

(和田憲治) 息苦しくなる気もしますけど、アメリカで僕の友人が会社経営してて、人を採用とかしてるんですけど、当然その人のルーツを聞けない。で、どういう仕事なのかは聞けるはずなんですけど、どういう仕事やってきたかみたいな、でもどこ住んでるとか、一番僕びっくりしたのは、年齢聞いちゃいけないっていう。

(山岡鉄秀) そうです。それはもうだいぶ前から・・

(和田憲治) 能力で差別するわけだから、能力で決める、能力で決まるから、年齢で決められちゃ困るってことで、年齢聞いちゃいけないっていう。

(山岡鉄秀) 困るって言えば困るんですけど、要するに差別になるということです。

(和田憲治) 非常に、日本人からしてみたら、リーガル社会に来るっていうのは、もう真逆に行くんだなと。日本の今まで持っていたグレーゾーンで生きてきた我々が、こっちの社会に行くっていうのは・・。だからこそ山岡さんが言う日本企業が食い物にされてると、欧米・・

(山岡鉄秀) そうそう。欧米に行くとその辺がわかんないから、いい加減にして、いい加減な運用をしちゃうから、徹底的に叩かれて、コンプライアンス・ルール違反でね、払っている罰金っていうのが、ものすごい額で、それをやられている企業の50%は日本企業なんていう、そういう統計があるんですよ。それが日本の弱いところなんですよ。で、ただ僕が言いたいのは、真ん中、ミックスっていうかね、バランスを取るということが大事だと言いたいわけなんですよ。

(和田憲治) 日本はモラル・コード社会だと。で、英米がリーガル・コード社会。で、山岡さんが今度提唱しているのは、ミックスド・コードを狙って、一旦リーガルとモラルを混ぜたところに行くのが日本的に落ち着くんじゃないかと。

↓続きは動画で御覧ください。

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