中国経済に悲観的になる7つの理由

奥山真司の地政学・リアリズム「アメリカ通信」の米中冷戦は覇権争いの決勝戦!アメリカは世界恐慌さえ覚悟して攻め切る!?から文字起こしです。

※文字起こしは不正確なこともあります。


※「中国・経済鈍化!で世界恐慌」というニュースに関して

(前略)

奥山真司 Atlantic Councilって結構権威のあるところで、このシンクタンクが11月16日に出したレポートが衝撃なんですよ。

和田憲治 僕はですね、ハートウォーミング、ハートウォーミングとは騒ぎますけども、アメリカが中国と戦ってくれるのもハートウォーミングなんですよ。間違いなく。なぜかというと日本が戦うことはないわけですから。日本が出ていかないわけだから、アメリカに叩いてもらわないかぎり、日本は絶対に中国にやられるという運命なんですよ。だから日本が自力で中国と対峙するっていう態勢だったら、全然僕はいいんですよ。でも、それやらない以上、アメリカにやってもらうしかないというので、ハートウォーミング◯◯(※聞き取れず)すよ。ところが、それにはやっぱり代償が必要だという点では、ハートウォーミングじゃないことも知ってるんですよ。大きな意味ではハートウォーミングだけど、やっぱり返り血を浴びるし・・

奥山真司 返り血を浴びる(笑)

和田憲治 返り血を浴びるし、やっぱ日本も斬られるよと。それなりに斬られるよと。

奥山真司 そうなんですよ。僕がホント危惧しているのはその点ですよ。アトランティックカウシンルのホームページに掲載された記事のJosh Rudolphという方の書いた記事なんですけど(※Will China’s Economic Slowdown Lead to a Major Crisis?)、これちょっと衝撃的です。現在、こういうことが言えますと。中国、やっぱりその5年連続で、これあんまり知られてない話かも、中国ウォッチャーのね、経済見ている人は常識なのかもしれないけど、ここ5年で中国国家の抱えている負債ですか、劇的に上昇しているということですね。しかもこれ、歴史的に見ればですよ、経済成長してると同時に債務がこのペースで膨れ上がっている国、こういう国は、これ100%なんですけど、全てにおいてまず不景気になるというのは間違いないということらしいです。

だから今の中国は不景気になるのは間違いないし、実際今スローダウンしているように見えるわけじゃないですか。ここ1年くらいですね。

和田憲治 もう何年もゼロ成長じゃないかっていう。

奥山真司 一応ね、IMFが試算しているところによると、10%だとか中国が言っていた時点で、もう実は5%切っていたとか、一応今年は4.9という話は出てるらしいんですけど、中国はまだ6とか7だと言い張ってるらしいですよ。

和田憲治 もう僕はゼロではないかなと。

奥山真司 そこなんですけど、かなり今スローダウンしている部分あるんですけど、こういう大きな規模の国が不景気になれば、世界恐慌になる確率は歴史から見ると50:50ですよ。50%です。世界恐慌におそらくこういう大規模な国が不景気になったらなる確率50%と。で、もう一つ、経済的に今、まずい状況がある中で、トゥキディデスの罠という、この番組でも何度か触れた概念あるじゃないですか。あれは新興国が上がっていった時に、覇権国とぶつかって、ぶつかって戦争になる確率が75%と言われてますけど、そういうのも含めると、ちょっとまずいんじゃないの、データ的にみるとまずいんじゃないのと、しっかりデータを取って書いてると。ここで、このルドルフさんはですね、問題にしてるのは悲観派と楽観派の2つのこれに関して意見がある。で、悲観派の人たちは、問題がいかに山積みかちょっと見てみましょうって言うんですよ。それをちょっと紫さんに上げていただきたいんですけど。

和田憲治 この7つ。

中国経済7つの問題

奥山真司 同時に発生しているということを・・

和田憲治 同時なんだ。同時がやばいよと。

奥山真司 この同時を中国が乗り切れるのかどうかといったら、普通の国はありえないって言ってますよね。ただ、中国はなんだかんだいって強権発動して乗り切るんじゃないかという人もいますけど。

↓続きは動画で御覧ください。

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